介護士が不人気な理由として3kが挙げられるという話は以前書かせていただいたと思います。
3kとは「きつい」「きたない」「給料が安い」と言われていますが、最近ではこれも解消しつつあるのです。
合わせて読む 介護士の3K問題について考えてみた|給料は本当に安いのか?
しかしながら、介護士に就職して1年以上、3年未満で退職をされる、もしくは介護業界から転職を考えるという方が多いという情報もあります。
その理由はいったい何でしょうか?
今日は介護業界を退職する理由として多くあげられる内容について考えてみたいと思います。
介護業界から退職する方に共通する理由とは?
まず、最近の傾向として介護業界は常に慢性的な人手不足業界であるということから、
介護業界への転職を考えている方も一定数いることは事実です。
しかしながら介護士の仕事内容を良く調べずに、就職しやすいという理由だけで転職を考えている方も少なくなく、
- 思っている仕事と違った
- 思った以上にきつかった
- こんなことまでしなければいけないのか
という理由から転職を考えることもあるようです。
介護士の転職理由の一つに人間関係が挙げられているという記事を書いたことがありますが、
他に多い理由として
「排泄介助、おむつ交換が無理」
という理由もあるようです。
確かに今まで介護業界と異なる職場から転職してきた方にとっては
人間の尊厳にかかわるところにいきなり関われと言っても難しいかもしれません。
介護士の仕事を苦手になる排泄介助の克服方法とは?
とはいえ、排泄介助、おむつ交換が苦手だから介護士の仕事を辞める、というのはいささか早計かもしれません。
ご利用者様も好きで尿失禁や便失禁をしているわけではないということをまず理解しておく必要があります。
まずは排せつや排尿の問題や障害がどんなものがあるのか、
どうすれば回数を減らしたり、失禁を予防できるのかを考えることも介護士の仕事なのです。
そこはチームで考え、行動することも一つの介護士のかかわりの一つです。
私の経験談としては、今までおむつでずっと介護が必要だったという方も定期的にトイレに誘導したり、お薬の内容をコントロールしたりすることで、便失禁や尿失禁の回数が減ったり、おむつからリハビリパンツへ変更することができたりとすることもありました。
こうした内容は一人で抱え込むのではなく、チームで問題を解決する必要がある、と理解すれば、少しはあなたの負担も減るかもしれません。
あなたが一人で悩む必要はないのです。技術的なところは同じ介護士同士で共有し、技術共有をする必要がありますが、ぜひ今日の内容は誰かに相談してみてくださいね。