サービス管理責任者にとっての独立とは

前回の記事でサービス管理責任者のキャリアアップ方法について、いくつか選択肢があることを解説しました。

キャリアを重ね管理職の立場につくという方法が最も一般的でわかりやすいキャリアアップとなるでしょう。

合わせて読む → サービス管理責任者のキャリアプラン

しかし、サービス管理責任者として、キャリアアップする方法はそれだけではありません。

 

現在サービス管理責任者として働く方のなかに「独立」を考えている方、もしくは考えたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、いま独立する勇気はないけど、キャリアアップのためにと現状迷っている方もいることと思います。

今回はそんな「独立」に関して、解説します。

 

サービス管理責任者が独立するには?

サービス管理責任者として独立する場合、何もかも最初から自身で事業を立ち上げていく必要があります。

障害福祉サービス業界で事業を立ち上げるといっても、事業所の種類によって必要となる準備や事業計画は異なるので、具体性をもって取り組む必要があります。

さらに注意点として、障害福祉サービス事業は個人事業として行うことはできません。種類は様々ですが必ず「株式会社」や「一般社団法人」などの法人各が必要となります。

開業手続きや資金調達のための融資申請の時などに特に必要となります。そのため独立を決断する前から、ある程度明確な将来像も見据えておくことが必要となるでしょう。

また、事業所にもよりますが、例えば就労継続支援事業であれば、常勤のサービス管理責任者が1名以上、常勤の管理者が1名、生活支援員と職業指導員がそれぞれ1名以上など、事業によって人員基準も異なります。

独立となると、このような運営に関わる基準といった面も把握しておく必要があります。

またその反面、サービス管理責任者としての業務のみに専念するといったことは難しくなるでしょう。

 

障害福祉サービスの立ち上げ、運営資金は各サービスや事業所の形態、エリアや規模によって大幅に異なります。

数多くある選択肢のなかから、サービス管理責任者として積んできたキャリアを一番活かせる方法を慎重に選択し行動することが、キャリアアップを成功させるポイントになるでしょう。

 

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