以前、サービス管理責任者の将来性について紹介させていただきました。
合わせて読む → サービス管理責任者の将来性と業界動向
サービス管理責任者の給与水準は、障害福祉サービスに従事する職種の中でも非常に高い水準に位置していて、看護職員に次いで最も平均給与が高いことが特徴です。
今回は、そこからさらに深堀りしてお話していきます。
サービス管理責任者の需要と資格要件の高さ
サービス管理責任者の需要が高まりつつある中、その資格を取得するための要件が非常に厳格です。
1~8年の実務経験と研修修了が必要であり、これに合格することは困難です。そのため、資格を有する者は相対的に少なく、需要と供給のバランスが崩れがちです。
令和元年に実施された研修体系の見直しは、サービス管理責任者の質と人材確保を向上させる目的で行われました。
この改革により、基礎研修修了後には2年間の実務経験(OJT)が求められ、その後実践研修を経て資格取得が必要となりました。
しかし、この仕組みに対して、「サービス管理責任者等を即座に確保することが難しい」という声が寄せられました。
またサービス管理責任者は、幅広いスキルと高度な専門知識を必要とします。
障害福祉サービスの運営や改善、スタッフの指導・管理など、多岐にわたる業務に携わり、その責任も大きいです。これらの要因が、彼らの給与水準を引き上げる要素となっています。
給与が高いにも関わらず、サービス管理責任者の資格を持つ人材が不足している状況が続いています。
これは需要の増加と、厳格な資格取得要件が影響していると思われます。
需要と供給のアンバランスから、資格を持つサービス管理責任者は市場価値が高まり、それが給与の上昇につながっています。
サービス管理責任者の給与が高い理由 | まとめ
サービス管理責任者の給与水準が他の障害福祉サービス従事者よりも高いのは、需要と供給の不均衡、高い資格要件と責任、そして需要の高まりによる市場価値の上昇が組み合わさっているためということを理解して頂けましたでしょうか。
資格も研修も必要ですし、サービス管理責任者になるのは高いハードルがありますが、給与水準も高いので、ハードワークが苦にならない方にはおススメの職業と言えるでしょう。