サービス管理責任者を目指す方へ|実務経験のカウント方法と注意点

サービス管理責任者になるための資格要件は厳格に定められているのをご存知でしょうか?

サービス管理責任者になるには、保有資格や関わる業務によって異なりますが実務経験が必要となっており、定められた実務経験を満たしたうえで研修の受講・修了が必要となります。

本記事ではその「実務経験」に着目して解説します。

 

サービス管理責任者の実務経験のカウント方法と注意点

実務経験証明書に記載する実務経験とは、実務の期間のみをカウントしなければいけません。

欠勤や休日、産休、育休などは実務に関わっていないためカウントすることができません。

実際に業務に従事した日数が1年あたり180日以上であることが必要となります。特に勤務時間に関しては定められていないため、短時間勤務でも従事に関わる日であれば1日としてカウントすることが可能です。

たとえば、3年以上の実務経験がある場合は180日×3年=540日以上と証明することができます。

5年以上の実務経験があるうち、1年は育児のため時短勤務であったとしても、180日×5年(時短勤務でも勤務時間は関係ないため)=900日以上となります。

 

また実務経験とはいうものの、それぞれの資格や業務内容によっても要件が異なります。

 

相談支援業務:5年以上

日常生活に関する相談を受け付け、指導や助言を行い支援する業務

 

直接支援業務:5年または8年以上

日常生活に支障がある方に対して、入浴や排せつ、食事などの介護を行う業務に加えて、基本的な動作・生活能力の向上に必要な訓練の支援・指導を行う業務

 

※訪問介護員2級以上に相当する研修の修了者、保育士資格保有者は5年以上で認められています。

 

医療、介護、福祉系国家資格保有者:3年以上

もしあなたが副業をしていた場合も考えておきましょう。

保育士としての勤務期間が2021年4月~2024年4月(平日)

相談支援業務の期間が2022年4月~2024年4月(土日)だった場合、1年あたり180日以上の実務でないといけないため、相談支援業務の期間はカウントされません。この場合は保育士としての実務経験が5年(900日以上)でないと認められません。

 

サービス管理責任者を目指すのであれば、いまあなたがどれくらいの実務経験を積んで、カウントできる日数は何日あるのかを間違いがないように把握しておきましょう。

 

サービス管理責任者になるには上記の実務経験を満たしたうえで研修の受講が必要になります。

研修にかかる費用等の詳細も各自治体によって異なるようなので、あなたがいつ研修を受講できるのか逆算をして、下調べしておくことが重要となります。

 

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