前回の記事では、サービス管理責任者の残業についての現状や、その解決策についてお伝えしました。
合わせて読む → サービス管理責任者の残業の実態とは
本記事では、あまり良いイメージを持たれない「残業」がメリットになる理由についてお伝えします。
サービス管理責任者の残業のメリットとは
「残業」と聞くとあまり良いイメージではないのかもしれませんが、残業をすることの一番のメリットは給与アップではないでしょうか?
サービス管理責任者のうちの半数近くが介護福祉士等の資格を有しており、介護経験のある方が多いかと思います。
介護士の離職理由の一つとして、身体的負担や精神的負担に対して給与が見合っていないなどの理由があげられています。
そのため収入面を考慮してサービス管理責任者を目指す方が増えてきています。
サービス管理責任者は、年々平均給与額、年収とも増加傾向にあります。理由として、サービス管理責任者の配置基準が利用者60人につき1人以上となっており、事業所の増加に伴い需要が高まっているからです。
また、サービス管理責任者となるには資格要件が厳格であり、ある程度時間を要すことから人員の確保が困難となっているのも一つです。
給与を上げる方法として、他の業務との兼務や給与が高い職場への転職を考える方も多いのではないでしょうか?
しかし、いずれも条件が揃ってこそ可能となります。
例えばほかの業務を兼務したいと考えていても施設によっては認められていない場合もあり、そもそも兼務できる業務に限りがあります。
職場を変えるにしても、普段の多忙な業務をこなしつつ、自分の条件に合う勤務先を探すところから始まります。
そこから実際に施設見学・面接となると負担が大きいのではないでしょうか。
そこで残業がメリットとなります。
さらに高い給与を目指したい方、介護士を経験されていた方で平均給与額の向上に加えてさらに収入アップを目的に働きたい方にとっては、働く環境を変えず慣れた業務をこなすことで給与アップにつながります。
上述の通り、サービス管理責任者は、他の医療・福祉分野の職種と比較しても決して給与は低くありません。
さらに結婚や出産、子育てなどのライフスタイルの変化に伴い給与アップを目指したい方にとっては、むしろ好条件となるのではないでしょうか?
「残業」と一言で言うとマイナスイメージを持ってしまうかもしれませんが、給与アップの見込みがあると前向きに考えてみるのもいいかもしれませんね。