介護福祉士の離職問題は深刻化しています。近年介護福祉士が家族の介護や看護を理由に離職し、その後復職していないという状況が増加傾向にあるというニュースが飛び込んできました。
特にこのコロナ渦で、通所や短期入所サービスだけでなく、高齢者施設の休業が増加し、介護離職者の増加に拍車をかけているといっても過言ではありません。
こうした問題を解決するために必要なことはいったい何があるのでしょうか?
今日はこの問題について考えてみたいと思います。
家族の介護や看護を理由に介護離職した者の復職を支援する方法とは?
介護離職者の中にはご家族様の介護や看護が必要になり、家庭内での役割を理由に介護現場を離れなければいけないという問題を抱えている方もおられます。
こうした理由の方々は、訪問介護サービスや入所サービスを受けたくても受けられないという現状が背景にあるといっても過言ではありません。
私の知り合いのケアマネジャーも、訪問介護現場における介護福祉士の人手不足に嘆いていました。在宅介護における介護者の減少に伴い、介護事業所の閉鎖が後を絶たないという現状が増えているという話をされていました。
自宅で生活しなければいけないが、他人の介護が必要な現状があるのに、介護を受けることができないという葛藤があり、ご家族様が介護を担わなければいけないという現状があるといっても過言ではないでしょう。
こうした中で、これから介護現場での人手不足を解消するためには、仕事と介護・看護の両立を支援する企業や政治が必要になってくると言えるでしょう。
これから2025年問題として日本の人口の年齢別比率が劇的に変化し、超高齢化社会となります。具体的には日本の総人口のおよそ2割が75歳以上になると推測されており、これからさらに介護希望者が増えるといっても過言ではないでしょう。
そのために政府は外国人労働者の支援などを行ってはいますが、根本的な解決には至らないのではないかと危惧しています。
既存の介護福祉士の資格を持つ人材が、家族の介護・看護をしつつ介護現場で働けるためにはどのようなサポートが必要なのかを考え、支援することから始める必要があると私は考えます。
少しでも介護福祉士が働きながら家族のサポートを行うことができ様な社会になるためにはどのようにすべきかを、ぜひ皆で考えていければいいですね。