居宅介護支援事業所の減少は年々問題になってきています。
利用者の数は増えているのに居宅介護支援事業所の数が減少しているというこの現状について何とかしなければいけないと政府も躍起になって介護報酬上で優遇などを行っていますが、なかなか思うように状況が改善していないのが現状だと私は感じています。
そのため転職を考えるケアマネジャーは少なくありません。その理由とはいったい何でしょうか?
今日はこの事業所閉鎖やケアマネジャーの転職について考えてみたいと思います。
居宅介護支援事業所の閉鎖でケアマネはどこに行くのか?
居宅介護支援事業所を開設するためには2名以上のスタッフが利用可能であることや4名以上の会議ができることなど様々な要件が求められています。
しかしながら最近であれば居宅介護支援事業所の閉鎖が相次いでいます。その理由として介護事業所の赤字や廃業が増えており、逆にマンションの一室で独立するというケアマネジャーも少なくないようです。やはりケアマネジャーの人材確保はなかなか難しいのが現状のようです。こうした人件費の調整や人材確保の支出増加は事業所の経営を圧迫している現状を何とかしなければいけません。
では事業所が閉鎖したあと、ケアマネジャーはどこで働いているのか?
ということについて調べてみました。
多くは新しい事業所を探して転職をしている方がおられる一方、ケアマネジャーではなく介護福祉士として現場に戻るという方も結構多いように思います。
その理由としてケアマネジャー臥抱える書類業務の多さであったり、ケアマネジャーに求められる業務外の雑務の多さが問題になっています。
そのため自分の業務がうまく遂行できなかったり、先輩ケアマネジャーに指導を得ることができず、利用者様からのクレームに繋がったりと、心身ともに疲弊しているケアマネジャーが多いなと現場の声を聞いてつくづく思います。
そもそもケアマネジャー一人当たりで抱えられる患者数は本当に適切なのかという問題もあると感じます。
一人一人に親身になって関わろうとすると、一人当たりで抱える利用者数は多すぎるように感じるのは私だけでしょうか?
今後のケアマネジャーの待遇であったり、利用者様とのかかわりを考えるのであれば、賃金のアップではなくこうした根本的な内容から変えていくことが求められるかもしれませんね。