福祉系の職業や資格には様々な分野がありますが、中にはよく似た名前もあり、一体仕事内容にはどんな違いがあるのか、一見するとわかりにくい場合があります。
介護福祉士と社会福祉士も間違えられやすい資格の一つです。
介護福祉士とは
介護福祉士とは、介護の現場で入浴や食事、移動・移乗の介助のような身体的な介護、買い物や掃除などの生活支援を主に行います。
介護に必要な知識と専門的技術が求められる仕事です。
社会福祉士とは
社会福祉士は、障害を持った方など支援が必要な方の相談に応じて、助言や提案、指導を行うことが主な業務になります。
直接利用者様に触れるのではなく、経済的な悩みや環境の問題を解決することが目的になります。
介護福祉士と社会福祉士、なりやすいのはどっち?
介護福祉士は専門校で学んだあとすぐ介護福祉士資格を受験するパターンもありますが、
多くは実務経験を積みながら取得するパターンになります。
介護の現場で3年以上実務経験を積み、初任者研修・実務者研修を終了した後介護福祉士の国家試験を受験することができます。
介護福祉士の合格率は約71.0%(令和3年)ですが、受験資格を得るには時間をかける必要が出てきます。
対する社会福祉士は、4年家庭の福祉系大学を卒業した後社会福祉士国家試験を受験するか、
実務経験を積んだ後、養成施設に入り所定の課程を修了する必要があります。
社会福祉士の国家試験の合格率は30.2%(令和3年)であり、介護福祉士よりも合格率は低い傾向にあります。
介護福祉士と社会福祉士、給与に違いはある?
介護福祉士の平均給与は月額約33万円、年収400万円程度です。
対して社会福祉士の平均給与は月額約35万円、年収で言うと420万円程度と、
介護福祉士より社会福祉士のほうが給与はやや高い傾向にあります。
介護福祉士と社会福祉士、ダブルライセンスは可能?
介護福祉士と社会福祉士のダブルライセンスの取得は可能です。
職場によっては兼務することが可能な場合もあり、転職やキャリアアップに有利になります。
施設によっては兼務ができない場合もあるので、転職時は注意しましょう。
取得にはもちろん時間はかかりますが、両方の資格を所持していることで、病院や他業種との連携時により細かな連携がしやすくなることは間違いありません。
どちらの資格にも強みがあり、どちらの業務が合うかは人によって異なります。
自分はどんな仕事をしたいのか?
まずそこから考えてみたいですね。