介護現場ではしばしば利用者様の介護方針の決定が難しいと感じる場面はありませんか?
例えば利用者様の体力面の維持を目的として、理学療法士や作業療法士から施設内歩行を促してほしいという依頼があるけれども、転倒リスクが高いことや介護スタッフの体力面から介護が難しいという場面もよく目にします。
そのため、介護方針が人によって異なるということも少なくありません。人によってやり方が異なると、利用者様も混乱しますし、施設内での統一もできない状態だとリスクも高まってしまいます。こうしたときにあなたはどのように対処していますか?
今日は介護現場での意思決定や介護方針について考えてみたいと思います。
介護現場の介護方針についてはきちんとカンファレンスで統一しよう
介護福祉士としては、利用者様が安全・安心して過ごせる環境調整は必須事項であることは十分承知されていると思います。しかしながら、介護方針については利用者様の状態維持だけでなく、日々の生活の中でリハビリテーションを行うという考え方も持ち合わせる必要があります。
その時に利用者様の介護方針について考えなければいけませんが、どうしても人によって介護できるレベルというものが存在します。
そうなると人によってできることが異なれば、利用者様の安全にかかわる問題に繋がったりスタッフ間のトラブル、そして離職の原因に繋がったりもしますので、こうしたことはきちんとチームで決めておかなければいけません。
このときにチームで意思決定を行うときに重要なのがチームリーダーの存在です。
チームリーダーとしての役割を担うのはやはり介護福祉士です。介護福祉士が介護現場におけるリーダーシップを発揮し、スタッフの能力や利用者様の能力を把握したうえで介護方針を決めておく必要があります。
もちろん人によっては介護方針が意にそぐわないと感じるスタッフもいることでしょう。その場合はきちんと情報をオープンにして共有し、意見に沿った相手の気持ちを理解する必要があります。介護現場のトラブルの原因はコミュニケーション不足によるものが大きいといっても過言ではありません。
こうした介護方針については徹底的にカンファレンスで統一することをぜひ行っていってほしいなと感じます。