整骨院の改装費相場と見積もりのポイント

先日は居ぬき物件のメリットについて解説しました。

居ぬき物件の最大のメリットは普通に開業するよりも安く済むという点です。

ただ居ぬき物件といえど、最低限の改装が必要です。

今回は整骨院の居ぬき物件の改装費について解説します。

整骨院居抜き物件の改装費相場と見積もりのポイント

整骨院を開業する際、居抜き物件を選ぶ大きなメリットの一つが改装費の削減です。

しかし、物件の状態や必要な設備によって費用は大きく変動します。この章では、改装費の相場と、見積もりを取る際のポイントを詳しく解説します。

1. 改装費用の相場

居抜き物件の改装費用は、スケルトン物件と比較して大幅に抑えることができますが、一概にいくらとは言えません。

既存設備の利用状況や、内装の変更範囲によって費用は大きく変動します。

大まかな目安として、以下の表を参考にしてください。

改装規模 費用の目安 主な工事内容
小規模改装(現状ほぼそのまま利用) 50万円~150万円 清掃、壁紙の張替え、看板の変更など
中規模改装(一部設備変更・内装リフォーム) 150万円~300万円 治療ベッドの追加、待合室の改修、壁紙・床材の変更など
大規模改装(大幅なレイアウト変更・設備入れ替え) 300万円~500万円以上 間取り変更、水回り設備の更新、電気配線の変更など

上記はあくまで目安であり、実際の費用は物件の状態や選択する設備、材料によって大きく異なります。

正確な費用を把握するためには、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

1.1 物件の状態による違い

居抜き物件といっても、前のテナントの状態によって必要な改装費用は大きく変わります。

例えば、以前も整骨院だった物件であれば、設備をそのまま活用できる可能性が高く、改装費用を抑えられます。

一方、異なる業種のテナントだった場合は、レイアウト変更や設備の入れ替えが必要になり、費用が増加する傾向があります。

内見の際には、現状の設備を詳細に確認し、どの部分を再利用できるか、どの部分を改修する必要があるかを明確にしておきましょう。

1.2 設備の有無による違い

必要な設備によっても費用は変動します。特殊な設備が必要な場合は、その分の費用が加算されます。

また、エアコンや照明などの既存設備が老朽化している場合は、交換費用も考慮する必要があります。

開業前に必要な設備をリストアップし、それぞれの費用を事前に調べておくことが大切です。

2. 見積もり時の注意点

見積もりは、改装費用を決定する上で非常に重要な資料です。

複数の業者から見積もりを取り、内容をしっかりと比較検討することで、適正な価格で質の高い工事を依頼することができます。

2.1 複数業者からの見積もり比較

必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。業者によって得意分野や価格設定が異なるため、比較することで相場観を養い、最適な業者を選定できます。

一括見積もりサイトなどを活用すると、複数の業者から簡単に見積もりを取得できます。

2.2 詳細な内訳の確認

見積もりは単なる合計金額だけでなく、内訳まで詳細に確認することが重要です。

どのような工事項目にどれだけの費用がかかるのかを把握することで、不必要な費用を削減できる可能性があります。

また、材料のグレードや工事期間なども確認し、不明な点は業者に質問しましょう。

詳細な内訳が提示されていない場合は、追加費用が発生するリスクも考慮し、慎重に判断する必要があります。

例えば、「床工事一式」といった項目ではなく、「床材の撤去費」「床材の購入費」「床材の施工費」といったように、項目ごとに内訳が記載されている見積書が望ましいです。

改装費相場と見積もりのポイント | まとめ

居ぬき物件は一から整骨院を作り上げるよりはもちろんコストは安くなります。

元々、同業者が使っていた物件であれば、非常にラッキーですが、同業でもコンセプトや院のイメージが違えば、壁紙であったりフローリングのカラーを変更する必要があるかもしれません。

まずは院に必要なものをリストアップし、そこから複数の業者に見積もりを依頼して改装を進めましょう。

柔道整復師がセミナーを受けるならRAKUSHOWセミナー

 

関連記事

  1. 整骨院の開業資金の確保と管理

  2. 柔道整復師の将来性について考える

  3. 整骨院の最適な開業場所の選定