整骨院を開業する際に、居抜き物件は初期費用を抑え、開業準備期間を短縮できる魅力的な選択肢です。
しかし、メリットだけでなくデメリットや注意点も存在します。
今回は、整骨院に適した居抜き物件の探し方と、契約前に確認すべき注意点を詳しく解説します。
整骨院居抜き物件の探し方と注意点
1. 物件の探し方
居抜き物件を探す方法はいくつかあります。
それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。
1.1 不動産ポータルサイト
昨今ではやはり不動産のポータルサイトで物件を見つける人が多い傾向にあります。
SUUMO、HOME’Sなどの大手不動産ポータルサイトは、豊富な物件情報が掲載されているため、手軽に多くの物件を比較検討できます。
「居抜き」「整骨院」「治療院」などのキーワードで絞り込み検索することで、希望条件に合致する物件を見つけやすくなります。
また、掲載されている写真や間取り図で物件の状態をある程度把握できることもメリットです。
ただし、掲載情報が最新でない場合もあるため、気になる物件を見つけたらすぐに問い合わせることが重要です。
1.2 専門業者への依頼
整骨院開業支援や居抜き物件専門の不動産会社に依頼する方法もあります。
これらの業者は整骨院開業に関する専門知識やノウハウが豊富で、開業希望者のニーズに合った物件を紹介してくれます。
また、開業手続きや融資に関する相談にも乗ってくれる場合があり、開業準備をスムーズに進めることができます。
費用はかかりますが、時間と労力を節約できるというメリットがあります。
2. 注意点
居抜き物件は、前のテナントの設備をそのまま利用できるメリットがある一方で、注意すべき点もいくつかあります。
契約前にしっかりと確認しておきましょう。
2.1 契約条件の確認
契約条件は物件によって異なります。敷金、礼金、更新料、賃料の他に、造作譲渡費用や設備のメンテナンス費用についても確認が必要です。
また、契約期間や解約条件も事前に確認し、自分にとって不利な条件がないかを確認しましょう。
契約内容に不明点があれば、不動産会社に確認し、納得した上で契約を結ぶことが大切です。
2.2 周辺環境の調査
物件周辺の環境も重要な要素です。競合となる他の整骨院の有無や、駅やバス停からの距離、駐車場の有無などを確認しましょう。
また、周辺住民の年齢層や人口密度なども、ターゲット層設定の際に役立ちます。
物件周辺を実際に歩いてみて、雰囲気や周辺施設なども確認しておきましょう。
2.3 設備の確認と現状回復義務
居抜き物件で最も重要なのは、既存設備の状態です。
設備の老朽化具合や故障の有無、自分が必要とする設備が揃っているかを細かく確認しましょう。もし、追加で設備投資が必要な場合は、その費用も考慮に入れる必要があります。
また、退去時の現状回復義務についても確認が必要です。
原状回復の範囲や費用負担があいまいなまま契約すると、後々トラブルになる可能性があります。契約前に書面で明確にしておくことが重要です。
項目 | 確認事項 |
---|---|
物件の状態 | 床、壁、天井の状態、水回り設備の劣化具合、空調設備の機能、電気容量など |
設備の有無 | ベッド、施術機器、受付カウンター、待合室の椅子、その他必要な備品など |
レイアウト | 施術スペースの広さ、動線、プライバシーの確保、バリアフリー対応など |
法令 | 建築基準法、消防法、医療法などの関係法令に適合しているか |
これらの点に注意して物件探しを進めることで、開業後の成功確率を高めることに繋がります。
焦らず慎重に、自分に最適な物件を見つけましょう。
整骨院居抜き物件の探し方と注意点 | まとめ
居ぬき物件だけに限った話ではありませんが、最近ではやはり不動産のポータルサイトで物件を探す人がほとんどです。
ただネットだけの情報を鵜吞みにするのも危ないで、必ず不動産とコンタクトを取り条件を細かく確認するようにしましょう。
原状回復などを含む費用負担があいまいな状況で契約してしまうと退去時などで揉めてしまうことも十分にあり得ますし、注意しながら契約をすすめ自分に合った物件を見つけましょう!