柔道整復師が教えるケガ予防と再発防止

柔道整復師として、スポーツクラブなどで働く人も多いと思います。

そういったスポーツ現場で働く人の重要な仕事として怪我の予防があります。

その中でテーピングは、スポーツや日常生活でのケガ予防、再発防止、パフォーマンス向上に役立つ便利なツールです。

しかし、種類や巻き方が様々で、どれを選べばいいのか、どのように巻けばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事ではテーピングの基礎知識について分かりやすく解説します。

ホワイトテープ、キネシオテープ、エラスティックテープといった種類ごとの特徴や、足首の捻挫、膝の痛み、腰痛、肩の痛みなど症状別、部位別の適切なテーピングの選び方を学ぶことができます。

柔道整復師が解説するテーピングの基礎知識

テーピングは、スポーツや日常生活でのケガの予防、応急処置、再発防止、パフォーマンス向上などに広く活用されています。正しくテーピングを使用することで、患部を保護し、痛みを軽減する効果が期待できます。

ここでは、柔道整復師の視点から、テーピングの種類や特徴、効果と目的について解説します。

1. テーピングの種類と特徴

テーピングには様々な種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。主な種類は以下の通りです。

種類 特徴 用途

1.1 ホワイトテープ

非伸縮性で、強力な固定力を持つ。皮膚への刺激が少なく、固定を目的とする場合に適している。 骨折、脱臼、捻挫などの固定、関節の補強

1.2 キネシオテープ

伸縮性があり、筋肉や関節の動きをサポートする。皮膚とほぼ同じ伸縮性を持つため、皮膚への負担が少ない。 筋肉の疲労軽減、関節の安定化、血行促進、むくみの軽減

1.3 エラスティックテープ

伸縮性があり、圧迫・固定に使用される。伸縮性があるため、関節の動きを制限しすぎずに固定できる。 捻挫、打撲、肉離れなどの応急処置、患部の圧迫・固定

それぞれ特徴が異なるため、症状や目的に合わせて適切な種類を選択することが重要です。

2 テーピングの効果と目的

テーピングは、様々な効果と目的で使用されます。

主なものとしては以下の通りです。

2.1 ケガの予防

スポーツなどを行う際に、関節や筋肉をテーピングでサポートすることで、ケガの発生リスクを軽減できます。特に、過去にケガをしたことがある部位や、負担のかかりやすい部位には効果的です。例えば、バスケットボールの選手が足首にテーピングをすることで、捻挫の予防になります。

2.2 ケガの応急処置

捻挫や打撲などのケガをした際に、テーピングで患部を固定することで、症状の悪化を防ぎ、痛みを軽減することができます。応急処置としてテーピングを行い、その後、医療機関を受診することが大切です。

2.3 再発防止

一度ケガをした部位は、再発しやすい状態になっています。テーピングで患部をサポートすることで、再発のリスクを低減することができます。完治後もしばらくの間は、テーピングを継続することが推奨されます。

2.4 パフォーマンス向上

キネシオテープなどを用いて筋肉の動きをサポートすることで、パフォーマンスの向上を期待できます。疲労軽減や血行促進効果も期待できるため、スポーツ選手などに広く利用されています。

また、キネシオテーピングは、適切な貼り方をすることで、筋肉の機能を正しく導き、パフォーマンス向上に繋がります。

 

柔道整復師が教えるケガ予防と再発防止 | まとめ

今回はスポーツ現場で働く柔道整復師にとって非常に大事なテーピングの基礎知識について解説しました。

柔道整復師の仕事にはスポーツが切っても切れない関係であることは間違いありません。

その中でテーピングの知識があるということは本当に大切なことですし、そういった知識があることが就職やスポーツ現場で働く上でのアドバンテージになるでしょう。

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