作業療法士の業務内容と資格取得までの流れ 気になる年収は

少子高齢化が叫ばれて久しいですが、もはや日本は高齢化ではなく、超高齢社会。

65歳以上の人口が21%を超えると超高齢社会と呼ばれますが、日本はすでに2007年に超高齢社会になっており、2025年には30%、2060年には40%に達すると言われています。

 

そんな中で介護の需要が高まっているわけですが、需要が高まっているのは介護だけではなく、リハビリの需要も年々高まってきています。

 

そんなリハビリを担うのが理学療法士(以下PT)、作業療法士(以下OT)、言語聴覚士(以下ST)になります。

 

今回の記事ではOTの業務、資格の取り方、気になる年収について解説していきます。

 

作業療法士(OT)とは PTやSTとの違いは

 

作業療法士とはその名前の通り、「作業」を通してリハビリテーションを提供する職業です。

人は生きていく上で様々な作業を行っています。

具体的には食事や着替え、トイレ、家事や仕事、趣味活動などです。

こういった日常生活を送る上で必要な作業や動作を獲得し、社会復帰をサポートしていきます。

 

同じような仕事として前述のPTやSTもありますが

PTは寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行といったより基本的な動作の獲得を目指していくのに対して、OTはPTで獲得した身体機能を使って、もう一歩先の応用動作の獲得を目指していきます。

 

そして、STの場合は話す、聞く、食べるといった言語や嚥下機能の獲得が中心となっています。

 

また作業療法は3つのリハビリ職種の中で唯一、精神の障害への専門的なアプローチを行う事が可能です。

 

急性期・回復期・維持期それぞれの役割の違いとは

 

リハビリでは主に発症してすぐの急性期、病気や怪我が落ち着いて身体機能が回復していく回復期、回復期を過ぎて症状が固定されてくる維持期の3つの期間があり、それぞれOTの目指すリハビリ内容に違いがあります。

 

①急性期

病気や怪我の直後であり、この時期は身体も非常に不安定な状態のため、負荷量に注意を払いつつ、基本動作の獲得を目指していきます。

具体的には車椅子に移乗する、トイレで用を足す、自助具を使いながら食事をするといったことをしていきます。

 

②回復期

回復期では病気や怪我が落ち着いて、身体機能が改善していく時期です。

この時期には日常生活を送るために必要な動作の獲得を目指していきます。

服の着脱やトイレの練習、料理の練習、それらを付き添いで試験的に自宅に戻って、実際にどのくらい動作を行えるのかを確認する外出訓練を実施することもあります。

適切なリハビリを行うことでどんどんと改善していく時期ですので、やりがいを感じやすい時期かもしれませんね。

 

③維持期

維持期は症状の改善がある程度固まる時期です。

この時期のリハビリでは残存機能を使って、いかに患者様が自分らしく生活を送れるようにするためのサポートをしていきます。

年代によっては仕事復帰をする方もいるので、どうやって仕事をしていくのか、趣味活動であればどうやってその趣味を楽しめるのか、患者様によってアプローチがまったく違ってきますので、難しさはありますが、社会復帰というリハビリテーションの目的を最も感じられるため、急性期や回復期とは違った醍醐味を実感できると思います。

 

OTになるには?国家試験の受験資格と合格率は?

 

OTになるにはどうしたらよいのでしょうか?

 

OTはご存知のように国家資格です。

そのため、OTになるには国家試験を受験して合格しなくてはいけません。

 

OTの国家試験の受験資格は

作業療法学科などの養成課程がある大学や短大、専門学校で3年以上の修学が必要となります。

以前は専門学校が養成機関の主を占めていましたが、リハビリ職種の地位向上の目的もあり、4年生の大学が多くなっています。

1年でも早く働きたいという人は3年生の専門学校や短大が良いでしょう。

4年間じっくりとキャンパスライフを楽しみながら資格取得を目指したい、より学術的に作業療法を学びたいという人は4年生の大学が良いでしょう。

 

OTの国家試験の合格率ですが、概ね80%前後を推移しており、受験すればほとんどの人が合格できる試験です。

 

気になるOTの平均年収は?収入アップを目指すなら

 

それでは次にOTの給与はどれくらいなのでしょうか?

日本人の平均年収が443万円と言われていますが、平均年収と比べて高いのでしょうか、それとも低いのでしょうか?

 

OTの給与は平均で月額29万6000円。

年収だと平均で419万円とされているため、日本人全体の平均年収と比べると低水準となっています。

 

作業療法士の収入は平均よりも低水準ではありますが、年々増加傾向にはあるため、将来的にはもう少し高くなることが期待されています。

また、認定作業療法士、専門作業療法士といった関連資格もありますので、職場によっては給与に反映される可能性もあります。

 

とはいえ、病院や施設で働いているうちは大きな収入アップは期待できませんので、収入アップを考えるのであれば、OTとしての経験を活かして、起業していくのが良いでしょう。

 

今後、活躍の場が広がっていく。日常生活に寄り添いたいならOTがおすすめ

 

いかがでしたか?

 

OTは年収こそ平均以下となりますが、病院やクリニックだけでなく、精神病院や介護施設・児童福祉施設など他のリハビリ職種と比べて職域が広いため働き口はたくさんあります。

身体機能よりも、日常生活に直結した動作にしっかりアプローチしていきたい方はOTを選んでみるのもよいでしょう。

 

 

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