世界中が注目 鍼灸師の仕事内容、資格の取得方法、年収は?

近年、鍼灸治療が世界的に注目を集めています。

 

特に顔面に鍼を刺し、肌のたるみなどを改善する効果があるとされる美容鍼が海外のセレブを中心に行っていることから、美容の世界で人気を集めています。

 

それ以外にも海外スポーツの世界でもドライニードルの一種として利用され、その優れた鎮痛効果から需要が高まっています。

 

他には以下の理由も挙げられます。

 

①代替医療の需要が高まっている

従来の西洋医学に対する副作用への不安から、代替医療の需要が高まっています。

鍼灸は、副作用が少なく、身体の自然治癒力を高める効果があると考えられており、代替医療としての需要が高まっています。

 

②ストレス社会の拡大

現代社会はストレスが多く、それに伴って、身体の不調を抱える人が増えています。鍼灸は、身体の不調を改善し、ストレスを緩和する効果があるため、需要が高まっています。

 

このような理由から鍼灸の需要は年々増加傾向にあるのですが、鍼灸治療を行うことができるのが鍼灸師だけとなっているため、鍼灸治療の需要が高まると同時に鍼灸師の需要も増加傾向にあります。

 

今回はそんな鍼灸について解説します。

 

鍼灸の仕事内容や資格の取り方、試験の合格率、年収などを知りたい方はぜひ最後までお付き合いください。

 

鍼灸師はどんな仕事をしている?

 

鍼灸師は、鍼や灸などの東洋医学に基づく治療法を用いて、身体の不調を改善する専門家です。

2021年3月時点で日本の鍼灸師の数は約5万人いるとされています。

 

鍼は、細い針を特定の経穴に刺し、身体のエネルギーの流れを整え、自然治癒力を高めることで、身体の不調を改善します。

灸は、艾草(もぐさ)を燃やして身体の特定の部位を温めることで、身体の血行を促進し、筋肉の緊張を緩和します。

 

鍼灸治療の効果とは

 

鍼灸治療の代表的な効果をいくつか挙げます。

 

①疼痛緩和

鍼灸によって、痛みの原因となる筋肉や神経の緊張を緩和することができます。特に、慢性的な痛みに対して効果が期待できます。

 

②自律神経の調整

鍼灸は、自律神経のバランスを整えることができます。ストレスによって崩れた自律神経の調和を取り戻すことで、身体の不調を改善することができます。

 

③免疫力の向上:鍼灸によって、免疫力を高めることができます。身体の自然治癒力を高め、病気やウイルスから身体を守ることができます。

 

④内臓機能の改善:鍼灸によって、内臓の働きを改善することができます。消化器系や呼吸器系、循環器系など、内臓に関する様々な不調を改善することができます。

 

⑤精神的な不調の改善:鍼灸は、精神的な不調にも効果があります。不眠症やうつ病、不安症など、心の不調を改善することができます。

 

 

鍼灸師の主な勤務先 鍼灸院だけでなく病院やスポーツ現場でも

 

鍼灸師の勤務先ですが、一般的なイメージとしては鍼灸院ではないでしょうか?

しかし、実際には色々な所で鍼灸師は活躍しています。

 

①鍼灸院

鍼灸師鍼灸師は、鍼灸院で働くことができます。

鍼灸院では、患者の診察や施術を行うほか、健康相談や生活指導なども行います。

また、鍼灸師は開業権を持っているため、独立開業をする鍼灸師もめずらしくありません。

 

③病院・クリニック

鍼灸師は病院やクリニックでの勤務も可能です。

鍼灸師は、医師の指示の下、患者の治療やリハビリテーションなどを行います。

鍼灸師がリハビリを行う際は「みなしPT」になるための研修を受ける必要があります。

 

④スポーツ施設・トレーニングジム

スポーツ施設やトレーニングジムでの勤務もあります。

また、冒頭にも書いたように鍼灸師は、アスリートのケアやトレーニングサポートなどを行います。

 

鍼灸師の資格の取得方法とは 年に何回?合格率は?

 

鍼灸師は国家資格です。

そのため、資格を取る必要があります。

 

まず国家資格である「鍼灸師国家試験」に合格する必要があります。

鍼灸師国家試験は、厚生労働省が実施する試験で、必要な知識や技術を身につけた者に対して、鍼灸師の資格を授与します。

 

国家試験を受験するには以下の条件があります。

 

鍼灸系専門学校もしくは鍼灸学科のある4年制大学、または3年制短大で養成課程を修了することで受験資格を得ることができます。

 

そして、国家試験に合格することで鍼灸師を名乗ることができます。

 

国家試験は年に1回行われ、170点満点中102点が合格ラインと言われています。

気になる合格率は毎年70%前後です。

同じ国家試験の理学療法士や作業療法士の国家試験と比べると、わずかに合格率が低くなります。

 

鍼灸師の年収は? 独立開業で1000万円以上も可能

 

さて、最後に年収についてお話します。

やはり仕事をするのであれば、収入は気になりますよね。

 

一般的には200~500万円となっています。

日本人の返金年収が440万円前後となっているため、鍼灸師は全国平均よりもわずかに低い水準になることがほとんどです。

 

しかし、鍼灸師は開業することができます。

鍼灸院を繁盛させることができれば、1000万円以上の収入も可能です。

鍼灸院を繁盛させるためには治療の知識や技術はもちろんですが、経営のノウハウを勉強する必要があります。

 

鍼灸師 | まとめ

 

鍼灸師とは、身体の不調を鍼やお灸、マッサージなどの手技療法で治療する専門職です。鍼灸師は、鍼灸師国家試験に合格し、鍼灸師の指導を受けた実習期間を修了した資格を持っています。

年収は従業員として働くと低い水準となっていますが、鍼灸院を開業することで1000万円以上も狙える職業です。

また、鍼灸は鍼灸師しかできない治療法となるため、他のセラピストとの差別化も容易ですので、他にはできない治療法で治療をしたいという方は鍼灸師がおすすめです。

 

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