介護職だって給与を上げたい!と思うのは当たり前でしょう。
結婚や出産、ライフスタイルの変化など理由は様々ですが、今より給料のいい職場を求めて転職を考えることはあるでしょう。
給与が低いと言われる介護職ですが、そこで高収入を狙うポイントをお伝えします。
介護の仕事で月収30万以上は難しい?
介護士の平均年収は約353万円。平均月収は約25万円。
平均で25万円ということは単純に考えると月収30万以上稼いでいる人は半分にも満たないということになります。
年齢別に比較しても、最も平均給与が高くなる40~49歳でも平均月収は約29.7万と30万に届きません。
介護職は仕事量のわりに給与が低いと言われているのが現状です。
介護職は稼げないんだ…と落ち込むにはまだ早いです。
月収30万以上を目指すなら、転職時の段階で給与を上げるポイントを踏まえて転職活動をする必要があります。
(出典:令和3年賃金構造基本統計調査
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450091&tstat=000001011429%22)
夜勤手当で給与を上げる
特養や老健などの施設勤務の場合、夜勤での勤務体制があります。
夜勤に入ると1回当たり約6000~10000円の夜勤手当が支給されるため、夜勤に入れば入るだけ給与は上がります。
「夜勤専従」という夜勤帯のみ働く働き方もあります。
ただ、夜勤勤務は生活リズムが乱れやすく体調などを崩しやすいリスクがあります。
人によっても合う・合わないがあるので自分はどうなのか一度見定めてからにしましょう。
資格を取って給与のベースアップを狙う
収入アップを目指すうえで資格を取得するのはかなり効果が高い方法です。
介護福祉士は月収平均328,720円
実務者研修修了の場合は月収平均307,330円
無資格の場合の月収平均が271,260円
なので、資格の有無は給与に大きく影響してきます。
施設によっては資格手当が付与され、特定処遇改善加算も支給されます。
介護福祉士の資格を取得するには、専修学校を出ていない場合は、実務経験を3年以上と実務者研修の修了が必要になってきます。
資格取得していると転職自体も有利になってくるので、やはり取得はおすすめです。
それだけの時間と労力をかけることは必要になってきますので、資格取得は計画的に行いましょう。
介護職が高収入を狙うポイント | キャリアアップをする
フロアリーダーや主任、サービス提供責任者などの管理職を目指すことで収入アップを見込むことができます。
サービス提供責任者の平均月収は320,510円
管理者の平均月収は355,425円
と、月収30万円を目指すにはキャリアアップは有効な手段です。
ただ、管理職となると、現場のスキルだけでなく、マネジメント能力やリーダーシップ、介護保険等の制度知識も必要になってきます。
今までとは違ったスキルを身に着ける努力が必要です。また、当たり前ですが管理職の配置は限られます。
必然的に求人も少なくなってくるので、今いる施設の中でキャリアアップするか、管理職の求人をうまく紹介してくれるようなツテや紹介会社選びがポイントです。求人があっても管理職の採用は競争率も高いため、自分がそれに見合うスキルや実績を身に着けられるようにしておきましょう。
介護職が高収入を狙うポイント | 平均年収が高めの職場を狙う
基本給や福利厚生、インセンティブなど、条件がいい職場へ転職すれば給与アップを目指すことはできます。
評価制度などが充実しており、実績を給与に反映させてもらえるかはしっかり確認しましょう。
施設別でみると、
特養の平均月収が316,610円
老健の平均月収が345,590円
訪問介護の平均月収が338,390円
通所介護の平均月収が278,180円
グループホームの平均月収は291,760円
と特養・老健が比較的平均月収が高い傾向にあります。
介護職が高収入を狙うポイント | 副業をする
現状の仕事だけでこれ以上収入を上げるのが難しい、もっと給与が欲しい、という場合は副業も一つの手です。
別の施設で夜勤専従のアルバイトをしたり、訪問介護事業所で週1回数時間だけ働く、という方法もあります。
他にもブログや動画編集などリモートでできる副業も最近は人気です。
副業禁止にしている職場もあるので、事前に就業規則などをチェックしておきましょう。
介護の職場別給与を上げるポイント
訪問介護
訪問介護は資格の有無によって、身体介護と生活支援でできる業務がわかれるため、資格の取得が給与に反映されやすいと言えます。
夜勤などがなかったり、非常勤であれば勤務時間やペースなどを自分で調整しやすいため、副業をしたりするにはおすすめです。
サービス提供責任者や管理者などの管理職を目指してキャリアアップをすることもできます。
病院
夜勤などが勤務形態として定められていることが多いため、すぐに給与を上げたいのであれば夜勤に多くはいるようにする方法があります。
施設
病院と同じく夜勤手当を取得することが可能です。また、施設勤務の場合は介護福祉士などの資格取得に必要な実務経験に含めることができるので、資格取得を狙うにはおすすめの職場と言えます。
2022年から、介護職員処遇改善加算の算定がスタートし、少しずつ介護職員全体の給与も見直されています。
高収入を狙う方法はたくさんありますので、自分に合った方法を見つけてくださいね。