大阪府の介護職の給与水準は全国平均と比べて高いのでしょうか?
転職のしやすさや求人動向についてもチェックしてみましょう。
介護職の給与に地域差はある?
介護職の給与は全国どこも同じというわけではなく、地域差というものは確実に存在します。
平成28年の「介護報酬の地域区分に係る実態把握に関する調査研究事業」によると、
介護職員の平均月給1を都道府県別に比較すると、東京都を 100 とした場合に青森県は 70
となっているなど給与には一定の地域差が存在します。
自治体にはそれぞれ1級地~7級地までの地域区分があり、地域区分が高いと平均給与も高くなる傾向があります。
大阪の介護職の平均給与は?
大阪府の平均給与は月額25.1万円、年収で言うと約343万円です。
全国平均の給与水準は、月額23.3万円、年収約329万円のため、
大阪の平均給与は全国平均と比べるとやや高い傾向にあります。
ちなみに年収400万円以上の求人をある求人サイトで調べると、
大阪は462件、
東京都では1110件、
同じ関西圏の兵庫県は243件のため、
東京ほどは多くはありませんが、関西の中では比較的高給与の求人を狙いやすい傾向にあるかもしれません。
アルバイト・パートの介護職の平均時給は大阪府は1,009円、全国平均は956円と、こちらも高い傾向にあるようです。
大阪における介護職の転職は容易?
介護職は大阪府に限らず人手不足が叫ばれている分野です。
そんな中でも大阪府の求人動向はどうなっているのでしょうか?
令和3年に大阪府福祉部地域福祉推進室が調査したところによると、
大阪府における介護職の有効求人倍率は令和3年2月時点で4.67倍。
全国平均値はおおよそ3倍程度のため、かなりの買い手市場となっていると思われます。
離職率も全国平均よりも高く、かなり活発な求人市場であることが見て取れます。
大阪府の介護職員数は約18万人です。
全国的に見ても介護職員数は徐々に増加してはいますが、入所系施設の職員数と比べ、訪問介護における職員数は伸び悩んでいるのが現状です。
大阪の介護職の給与はこれから上がる?
平成25年に本格導入された、介護職員の働く環境や賃金の改善を図るための「介護職員処遇改善加算」により、介護職の平均給与は年々増加傾向にあります。
平成30年には、事業者による、昇給と結びついた形でのキャリアアップの仕組みの構築を促すため、「特定処遇改善加算」などの加算の拡充も行われました、
令和4年には「介護職員等ベースアップ等支援加算」の創設も控えており、介護職の平均給与はまだまだ伸びしろがありそうです。