近年理学療法士や作業療法士が転職に向けてケアマネジャーの資格取得を目指すということがみられています。確かにダブルライセンスは転職に対して、選択の幅が広がるというメリットがあります。しかしながら本当に転職に対して有利に働くのでしょうか?今回は理学療法士や作業療法士がケアマネジャーの資格を取得するメリットやデメリットについて考えてみたいと思います。
理学療法士や作業療法士がケアマネジャーになるメリットとは?
理学療法士や作業療法士がケアマネジャーになるというダブルライセンスを目指す資格取得方法は、近年徐々に増えてきている印象を受けています。
臨床の中でもこうしたダブルライセンスを取得しているという方もおられるのではないでしょうか?
確かにダブルライセンスを取得することで、働く場所の選択肢が増えるなどのメリットはもちろん考えられます。また、理学療法士や作業療法士が介護報酬に対する理解を深めることができ、患者様にこうした情報を説明できるというメリットはもちろんあると考えます。
臨床の中で患者様に40分や1時間、徹底的に付きっ切りで対応できる医療従事者は理学療法士や作業療法士のようなセラピストぐらいです。
ケアマネも多くの患者様を抱えているため、一人の患者様に時間を割くということは難しいこともありますので、こうした介護保険の知識を持っているセラピストがいることで患者様の悩みを聞き、対応していくという方法もできるようになりますので、一つの手段としてありではないでしょうか。
そして、理学療法士や作業療法士がケアマネジャーの資格を取得し、ケアマネジャーとして働くことができれば、体力的にも時間的にも不安がある方も安心して働くことができるようになります。
特に女性職員であれば、妊娠や出産といったタイミングで臨床から離れなければいけないといううことも増えてきます。こうしたときに体力面や技術面に不安を抱え、再就職が遠のくという可能性も考えられます。ケアマネジャーの資格があればデスクワークとして臨床に戻るという方法もできますし、時短やパートといった働き方もできますので、こうした働き肩を考えている方にはおすすめかもしれませんね。