生活相談員の仕事をしていると、理不尽な要求を突き付けてくるという事例もあります。
先日某サイトでそういう事例を拝見したのですが、「それって生活相談員の仕事なのだろうか?」と、もし自分自身がそういう要求を言われた場合、逆上してしまうんじゃないかという感情に見舞われました。
しかしながら、こうした事例に対していかに自分の感情を抑えつつ、利用者様のニーズに対応していくかは重要な課題だと言われています。
今日はこうした理不尽な要求にどのように答えていくべきなのかについて解説してみたいと思います。
生活相談員の仕事で理不尽な要求を突き付けられた場合の対処法とは
生活相談員の仕事は「なんでも屋」と思われているようなところがありますが、実は対応できる範囲が決まっています。しかし利用者様や利用者様ご家族様はこうした制度を知りません。そのため理不尽な要求を突き付けてくることもしばしば見受けられます。
こうした時に自分の怒りや感情を抑制することをアンガーマネジメントと言います。アンガーマネジメントは、怒りやイライラといった強い感情を効果的に管理し、建設的な方法で表現するためのスキルや戦略のことを指します。怒りやイライラは日常生活で経験することがありますが、これらの感情が適切に処理されないと、利用者様だけでなく、同僚や周囲の人々に悪影響を及ぼす可能性があります。
その際の対処法とは、まずは自分のストレス管理を行う必要があります。ストレスは怒りの発生に関連しています。適切なストレス管理技術、例えばリラクゼーション法、瞑想、深呼吸などを学び、日常生活で実践することで、ストレスが蓄積されることを防ぐことが重要になります。
次にコミュニケーションスキルは特に重要になります。感情を冷静に伝える方法や相手の意見に耳を傾ける方法を学ぶことで、対話や解決策の見つけ方が向上します。
そして最後に問題解決の糸口を探す技術です。自分の感情に支配されずに問題の解決方法を学ぶのが、アンガーマネジメントの重要なポイントになります。冷静に状況を分析し、適切な対処策を見つけることが苦手だと感じているのであれば、ぜひ勉強してみてはどうでしょうか。
理不尽な要求を突き付けてくる利用者様は多くはないとはいえ、自分の感情が利用者様だけでなくチームの中でも不利益を被る可能性がありますので、感情をコントロールする術は身に着けておきたいですよね。