サービス管理責任者や児童発達支援管理責任者が理解しておくべき考え方

サービス管理責任者や児童発達支援管理責任者として働かれている皆さんは、エンパワーメントという考え方をご存知でしょうか?

エンパワーメントとは、社会福祉分野で取り入れられた理念で、利用者様の個別支援計画を作成するにあたって非常に関わりの深い考え方になります。

しかし、エンパワーメントという言葉自体に馴染みのない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?今回はそんなエンパワーメントについて解説します。

 

サービス管理責任者や児童発達支援管理責任者が知っておくべきエンパワーメントって何?

エンパワーメントとは社会的に不利な状況に置かれた利用者様の自己表現や自発性を表しており、利用者様の持たれている障がいや、それを取り巻く環境などのマイナス面に着目し支援するのではなく、長所などのプラスの面に着目して支援することです。

この方法により利用者様自身が自発性や自信を持ち主体的に行動できるようになることを目指すという考え方です。

現在は福祉、教育、保健医療分野など幅広く注目されている考え方です。

サービス管理責任者や児童発達支援管理責任者の場合、利用者様を「障害のある方」ではなく一人の「人」として対等な立場に立ち支援するサービス計画を考えなければいけません。

 

サービス管理責任者がエンパワーメントを実践するために必要なこと

エンパワーメントという考えに最も必要なものは、サービス管理責任者や児童発達支援管理責任者と利用者様、利用者様のご家族様との間の信頼関係です。

利用者様にはそれぞれ個別性があり、患われている障害の程度や能力の程度、もちろん一人の人としての性格や価値観の違いなど様々です。

それらを十分理解したうえで利用者様のニーズを整理し、どのような思いをお持ちなのかなど、パートナーとして寄り添う姿勢で信頼関係を築くことが必要となります。一方的に支援をするのではなくて、利用者様の意欲や自発性、本来の能力を引き出すという考えをもって接することが大事ですよね。

 

これらのエンパワーメントという考え方は非常に重要なため、次回の記事でさらにエンパワーメントを理解するためのポイントを解説します。

 

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