サービス管理責任者は、障害福祉サービスを提供するにあたってリーダー的役割を担っています。
そのため各利用者様の情報をそれぞれ基本的な情報から社会的な背景まで細かく把握し個別支援計画を作成する必要があります。
その際にニーズ整理表を使用することがありますが、今回はそのニーズ整理表の記載方法やポイントに関して解説します。
サービス管理責任者がニーズ整理表を記載する際のポイント
サービス管理責任者として長く勤務されている方にとっては情報の整理や課題の把握、サービス支援内容の計画までそれほど難しい業務ではないかもしれません。
実際に全てのサービス管理責任者がニーズ整理表を使用しているわけではありませんが、ニーズ整理表を使用しなくても、情報を整理するにあたっていくつかポイントを押さえることで、情報や課題の整理がスムーズになります。
そういった点がニーズ整理表を書く際にもポイントとなります。
・情報を細分化する
ニーズ整理表にはいくつか項目が分かれており、利用者様の希望や利用者様のご家族様、周囲の方の希望や現在の環境、強み、希望に応えるために必要なこと、当面のゴールといった項目があります。様式はそれぞれ異なりますが、まずはこれらの情報を整理し、利用者様のこれまでの背景から現在に至るまでの情報を整理しましょう。
・記載方法
記載方法に関しては具体的な情報を記載しがちになりますが、あくまで情報を整理するためのシートのため、一つ一つの情報を要約しポイントのみを記載する必要があります。
また、記載時は箇条書きとし、ある程度優先順位も考えつつ記載するとまとめる際に改めて 考える必要がなくなります。場合によっては利用者様本人の意向や希望とご家族様の考えが異なる場合もあるため、その際も分けて記載しておくと整理しやすいでしょう。
・全体的な支援の方向性を捉える
利用者様の個別支援計画内容を考えるにあたって、利用者様がどのようなサービスを利用しながら何を目指して生活していくのかといった点も抑えておく必要があります。
利用するサービスの意図や目標などを考慮しなければ、総合的な支援の方向性として目指すべき方向に相違が生まれてしまうため、これらも把握したうえでニーズや課題を整理しなければけません。
また、利用者様の現状を踏まえて支援者の見立てを考えるフェーズが個別支援計画の支援目標になることを意識するようにしましょう。
サービス管理責任者がニーズ整理表を使用する際に気を付けたいこと | まとめ
サービス管理責任者は利用者様のニーズや課題を明らかにし、それぞれの利用者様に適した個別支援計画を作成します。
そのうえでニーズ整理表は過不足なく情報を整理し分析するために有用なツールです。サービス管理責任者として働き始めの方は、一度使用してみてはいかがでしょうか。