前回の記事で、サービス管理責任者は在宅勤務が可能であることを解説しました。
完全在宅勤務のみの事業所はほとんどないようですが、サービス管理責任者の需要増加に伴い、在宅勤務を許可している事業所が増加傾向にあります。
そこで今回はサービス管理責任者が在宅勤務を行うメリット、デメリットについて解説します。
サービス管理責任者の在宅勤務のメリット
時間短縮
サービス管理責任者の業務内容は、個別支援計画の作成、支援するにあたって利用者様やそのご家族様、サービス提供施設や医療機関などの関係各所との密な連絡、スタッフの育成などが挙げられます。
これらに加え、書類業務などが重なると、長時間労働を余儀なくされる方が多いのではないでしょうか?
もし在宅勤務であれば、通勤時間の短縮だけではなく、勤務地から関係機関への移動の様な現場間での移動が省略でき、時間外労働に充てている業務を、業務時間内に行うことができます。
これだけでも1日のスケジューリングが簡易になり、業務負担の軽減につながるのではないでしょうか?
人間関係
サービス管理責任者だけでなく、介護福祉業界で離職する大きな理由の1つとして、人間関係が挙げられます。
サービス管理責任者は職場の同僚だけではなく利用者様やその家族とコミュニケーションをとる必要がありますし、時にはスタッフ間の仲介に入らなければいけない場面もあります。
もし人間関係が悪いとストレスが増加し、仕事への意欲低下だけではなく、転職を考えられる方もいらっしゃるかと思います。
一方在宅勤務では、ネット環境さえあればパソコン一つで解決できる業務も多々あります。人間関係で悩む必要がなくなると、仕事へのモチベーションや仕事効率も大幅に改善することが期待できますよね。
サービス管理責任者の在宅勤務のデメリット
生活リズム
在宅勤務を経験されている方のなかに、仕事のオンとオフをはっきり切り替えることができず、仕事効率が低下し無駄に長時間労働となってしまう経験をされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も在宅勤務が肌に合わず、家にいるとつい気持ちがダラけて業務に集中できなかったこともあります。
その結果、食事や睡眠時間、起床時間が乱れ不規則な生活となってしまう可能性もあります。
倦怠感や集中力の低下などといった原因にもなるため在宅勤務であっても時間管理を行い健康に注意するようにしましょう。
社会性の低下
在宅勤務期間が長いと、社会と関わる機会が大幅に減少します。
仕事柄メールや電話などといった、外部の方と連絡をとる機会は多いかもしれませんが、話し相手がおらず孤独や不安を感じることもあるため、新しいコミュニティへの参加など、自ら社会と接する機会を作ることも大事になります。
大きな商談とかですと、やはり最終決断はフェイスとフェイスで決めたいという会社が多いのも事実ですし、コミュニケーションスキルは非常に大切です。
また介護福祉業界ですと、施設の利用者様やそのご家族ともお話しする機会も多いですし、やはり信頼を高めるためにはしっかり顔つき合わせ目をみて話すということも必要だと思います。
サービス管理責任者の在宅勤務 | まとめ
サービス管理責任者の需要は年々増加傾向にあります。
それに伴い給与や勤務日数だけでなく、在宅勤務といった幅広い働き方が可能となってきています。
ただ本日お伝えしたように在宅勤務にメリットデメリットがあります。
サービス管理責任者を目指す方やすでにサービス管理責任者として働かれている方は、自分に合った働き方ができる事業所を探してみるといいかもしれませんね。