介護福祉士の介助技術にプラスワンすると介助量が劇的に軽減する方法とは?

介護士の主な技術研鑽として、介護技術の向上は必須だと思います。

しかし、技術を学んでも実は介助量があまり軽減していない、身体に負担がかかっているという悩みを抱えている方もおられるのではないでしょうか?

本記事ではおむつ交換をする際の介助量をいかに軽減するためにどのように介助すれば安定してできるかを考えてみたいと思います。

 

介助技術講習会で学んだおむつ交換の技術にプラスワンしたらもっと楽になる?

 

おむつ交換をする際に、ベッド上で右に寝返ったり左に寝返ったりすることって多いと思います。

その時に利用者様の膝を立て、腕を身体の前に組むように学ぶと思いますが、あなたはこの理由について理解していますか?

 

膝を立てる、腕を身体の前に組むという動作は、身体の重心位置を身体の中心にまとめるという役割があります。また体の前で腕を組むことで、背中は平べったい形から円柱状になり、寝返りがしやすいというメリットがあるのです。

こうした重心位置を考えて介助する方法は、実は介助量の軽減にとても役立ちます。

 

介護士は時間との勝負で、より効率的に介護を進める必要があることもあり、こうした知識を知っているかどうかで、介助量が楽になるかどうかが決まるといっても過言ではないでしょう。

 

そこでおむつ交換の際の寝返り介助に、プラスワンしてみたらもっと楽になるって知っていますか?

その方法とは、寝返りの方向に首を回旋させる、もしくは寝返りの方向に目を向けさせるということをすれば、かなり楽になるのです。

 

実は、リハビリ現場でもそうなのですが、寝返り動作を制限する一番の原因は寝返り先を視認することができず、そちらに頭頚部を回旋させることができないということなのです。

頭頚部を寝返り方向に回旋させることができれば、重心が寝返り方向に偏移しますので、より介助がしやすい重心位置になるのです。こうした技術を教えてくださる介護技術講習会もあると思いますが、私は実は後輩には必ずこうしたワンポイントをお伝えするようにしています。

 

パーキンソン病や意識障害の利用者様の介助となると、なかなか難しいかもしれませんが、意識がしっかりしていてコミュニケーションがとれる利用者様であれば、ぜひ試してみてほしい技術です。

 

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