慢性的な肩こりや腰痛にお悩みではありませんか?
肩こりや腰痛を引き起こす原因となる筋肉の緊張や血行不良といったメカニズムを理解することで、適切な施術が可能になります。
肩こりと腰痛は整骨院の中でも非常に需要の高い症状なので、どういった原理で痛みが発生するのかなど知っておくと患者様対応時にも役に立つでしょう。
本記事では柔道整復師が知っておくべき肩こりと腰痛のメカニズムについて解説します。
肩こり・腰痛のメカニズム
肩こりや腰痛は、現代社会において多くの人が悩まされている症状です。これらの痛みは、様々な要因が複雑に絡み合って引き起こされます。
根本的な原因を理解することで、効果的な対策を講じることが可能になります。
1. 肩こりの原因
肩こりは、筋肉の緊張や血行不良が主な原因です。長時間同じ姿勢での作業や、猫背などの不良姿勢、精神的なストレス、運動不足、冷え性などが影響します。
デスクワークやスマートフォンの長時間使用は、肩こりの大きな原因の一つです。
また、眼精疲労や顎関節症なども肩こりを引き起こす要因となることがあります。
原因 | 詳細 |
---|---|
長時間同じ姿勢 | デスクワークやスマートフォンの使用など |
不良姿勢 | 猫背、巻き肩など |
精神的ストレス | 不安、緊張など |
運動不足 | 筋肉の衰え、血行不良 |
冷え性 | 血行不良の悪化 |
眼精疲労 | 目の疲れから肩の筋肉が緊張 |
顎関節症 | 顎の関節の不調が肩こりに波及 |
2. 腰痛の原因
腰痛の原因も様々ですが、大きく分けて特異的腰痛と非特異的腰痛に分類されます。特異的腰痛は、原因が特定できる腰痛で、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離症、すべり症などが挙げられます。
一方、非特異的腰痛は、原因が特定できない腰痛で、全体の約85%を占めると言われています。
非特異的腰痛の原因としては、筋肉の疲労や緊張、姿勢不良、運動不足、肥満、精神的ストレスなどが考えられます。
また、加齢に伴う椎間板の変性も腰痛の一因となります。
腰痛の種類 | 原因 | 詳細 |
---|---|---|
特異的腰痛 | 椎間板ヘルニア | 椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫 |
脊柱管狭窄症 | 脊柱管が狭くなり、神経を圧迫 | |
腰椎分離症 | 腰椎の一部が分離 | |
すべり症 | 腰椎が前方にずれる | |
非特異的腰痛 | 筋肉の疲労や緊張 | 長時間同じ姿勢や無理な姿勢 |
姿勢不良 | 猫背、反り腰など | |
運動不足 | 筋力の低下 | |
肥満 | 腰への負担増加 | |
精神的ストレス | 筋肉の緊張 |
これらの原因に加えて、内臓疾患や婦人科系の疾患が腰痛を引き起こす場合もあります。
長引く腰痛や激しい痛みがある場合は、医療機関を受診することが重要です。
肩こり・腰痛のメカニズム | まとめ
現代において、携帯やパソコンの普及によりデスクワークや同じ姿勢で仕事や作業をすることも増えてきていると思います。
そういったことが原因により、肩こりや腰痛が引き起こされます。
整骨院に来る多くの患者様は肩こり・腰痛に悩まされていますので、施術すると同時にどうしたら症状が出るかなどを説明することで予防の役に立つこともあるでしょう。
柔道整復師は患者様の状態をしっかりと理解して適切なアドバイスをしなければなりませんので、症状のメカニズムを把握しておく必要があります。
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