マンション開業のデメリット

先日、マンションで整骨院を開業する際のメリットについて解説しました。

合わせて読む マンションで整骨院を開業するメリット

しかし、マンションで開業するデメリットも当然あります。

本記事では、マンションで整骨院を開業するデメリットについて説明します。

マンション開業のデメリット

マンションの一室で整骨院を開業する際には、メリットだけでなく、いくつかのデメリットも存在します。

開業前にしっかり理解し、対策を検討することが重要です。

1. 認知されづらい

マンションの一室は、路面店と比べて人目に触れにくいため、認知度が低くなる傾向があります。

看板を設置できる場所や大きさも制限される場合があり、通行人に院の存在をアピールするのが難しいです。

新規顧客の獲得に苦労する可能性が高く、特に開業当初は集客に工夫が必要となります。

例えば、近隣住民へのポスティングやチラシ配布、地域イベントへの参加、インターネット広告の活用など、積極的な広報活動が重要になります。

また、口コミサイトやSNSを活用し、患者からの評判を広げることで、認知度向上に繋げましょう。

2. 入りにくさを感じさせる

マンションの一室という閉鎖的な空間は、患者に心理的なハードルを感じさせる可能性があります。

特に初診の患者は、院内の様子が分からず不安を抱きやすく、入りにくいと感じてしまうかもしれません。また、他の居住者と出くわすことへの抵抗感を持つ患者もいるでしょう。

対策として、院内を明るく清潔に保ち、入りやすい雰囲気作りを心掛けましょう。ホームページやブログで院内の様子を発信し、事前に院内の雰囲気を伝えることも有効です。

また、マンションの入り口に分かりやすい案内表示を設置することも重要です。

3. 異性の患者を獲得しづらい

マンションの一室では、異性の患者が安心して通院しづらいという問題があります。

特に女性は、男性柔道整復師が一人で運営するマンションの整骨院に抵抗を感じるケースが多いです。防犯上の不安やプライバシーへの配慮から、敬遠される可能性があります。

この問題を解決するには、院内環境の整備が重要です。

待合室と施術室を明確に区切り、プライバシーに配慮した空間を作ることで、患者の安心感を高めることができます。また、女性スタッフを配置することで、女性患者がより安心して来院できる環境を作ることも有効です。

受付や施術に女性スタッフが対応することで、心理的なハードルを下げることができます。

4. 規模拡大が難しい

マンションの一室では、スペースの制約から規模の拡大が難しいというデメリットがあります。

施術ベッドの数を増やす、新しい機器を導入する、スタッフを増員するといった対応が物理的に困難な場合があります。

事業が軌道に乗り、多くの患者に対応できる体制が必要になった場合、移転を検討せざるを得ない可能性があります。

開業前に、将来的な事業展開を見据えて、どの程度の規模まで対応できるスペースが必要かを検討することが重要です。

また、マンションの規約で増築や改築が制限されている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

もし、将来的に規模拡大を考えているなら、テナントビルなど、より柔軟な対応ができる物件を選ぶことをおすすめします。

デメリット 詳細 対策
認知されづらい 路面店と比べて人目に触れにくく、看板の設置も制限される場合があるため、認知度が低くなる。 ポスティング、チラシ配布、地域イベント参加、インターネット広告の活用、口コミサイトやSNSの活用
入りにくさを感じさせる マンションの一室という閉鎖的な空間は、患者に心理的なハードルを感じさせる可能性がある。 院内を明るく清潔に保ち、入りやすい雰囲気作り、ホームページやブログで院内の様子を発信、入り口に分かりやすい案内表示を設置
異性の患者を獲得しづらい 女性は、男性柔道整復師が一人で運営するマンションの整骨院に抵抗を感じるケースが多い。 待合室と施術室を明確に区切り、プライバシーに配慮した空間を作る、女性スタッフを配置する
規模拡大が難しい スペースの制約から規模の拡大が難しい。 将来的な事業展開を見据えてスペースを検討、マンションの規約で増築や改築が制限されているか確認、テナントビルなど柔軟な対応ができる物件を選ぶ

これらのデメリットを踏まえ、資金調達や経営相談など、開業前にしっかりと準備を行い、綿密な事業計画を立てることが重要です。

 

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