今の時期は特に転職を考えることも多いと思いますが、転職を希望している方の多くは生活環境の変化が大きな動機となるようです。
多くの方が、より柔軟な勤務体系や給与の増加を求めて新たな職場を探されていることでしょう。
しかし、転職後に実際の労働条件や給与が面接時に聞いていた内容と異なるケースも珍しくありません。
本記事では、これからサービス管理責任者になる方、他の施設などに転職を考えている人にむけて、転職した際に直面する可能性のある問題について解説します。
転職前に確認すべき給与や待遇の問題点
サービス管理責任者は一般の介護職よりも平均給与が高い傾向にあります。
厚生労働省(令和4年)の発表によると、サービス管理責任者の全国平均給与は388,680円で前年度と比べ18,390円と増加傾向にあります。
その他、障害福祉サービス従事者の給与と比べ4万円ほどの差があり、やはりサービス管理責任者の給与は他の介護職の方よりかなり高いと言えるでしょう。
また県によっても平均給与が違い、東京、大阪など大きな都市な方が平均金額が高いので、今より高い給与を求める方は大きな都市に行くことも検討した方が良いかもしれません。
そのため、転職前には現在の給与形態をしっかり理解し、短時間勤務となった場合の給与や転職後に期待できる給与水準を事前に確認しておくことが非常に大切です。
給与面でのトラブルは職場内で頻繁に発生する問題の一つなので、この点は特に注意が必要です。
面接時に確認すべき勤務時間や休日の取り方
介護職場は24時間体制で運営されていることが多く、夜勤や休日勤務が求められることもあります。そのため、転職先で勤務時間や休日の取り方が不利になると、ストレスを感じることになりかねません。
転職を検討する際は、自分の生活状況の変化を考慮し、突然の休日対応や休日の呼び出しの有無についても事前に確認することが大切です。
また一般的にサービス管理責任者は管理者なので、スタッフのマネジメントやスケジュール管理などが職務の1つに入るので、他の介護職の方に比べ直接的な関りは少なくなるので、夜勤勤務は少ない傾向があります。
介護業界では人手不足が常に課題となっているため、急な対応を求められることももちろんあるでしょうが、夜勤勤務があるのかどうかは非常に重要なポイントですので、面接時にしっかりと確認し、解決しておくべきででしょう。
給与や休日、勤務時間の問題はどの職場でも起こり得る課題ですが、転職先が現在の職場よりも条件が良いとは限りません。
転職前にはこれらの点について自分自身で調査し、慎重に判断する必要があるでしょう。