介護職は万年人手不足が叫ばれています。
全職種における有効求人倍率は平均0.97倍。
対する介護業界の有効求人倍率は3.48倍と、かなりの買い手市場です。
と、いうことは「介護職の転職って簡単じゃない?」と思うかもしれませんが、そう甘いものではありません。
介護業界の離職率は14.1%と、全国平均の13.9%を上回っています。
介護職全体の平均勤続年数は6.9年、そのうち5年未満の勤続が46%を締めており、
求人数は多くても、長く続けられるどうかが問題となってくることの方が多いでしょう。
20代で介護職に転職するメリット
需要が高く就職活動も容易
先ほどもお伝えした通り、介護業界の有効求人倍率は高く、就職先も選びやすいと言われています。
また、20代の介護職員の割合は全体で10%程度しかいません。
若手職員はそれだけで就職に有利です。
自分に合った働き方が探せる
介護職と一言で言っても、職場の種類は様々です。
訪問介護、病院、通所、施設、等それぞれの働き方には特徴があり、どこの働き方が自分に合っているのかは働いてみないとわからない部分もあります。
20代のうちから介護職に転職しておくと、1か所だけでなく様々な職場を経験することができます。
自分が無理なく働ける職場をじっくり探しましょう。
実務経験を早く積める
介護職のスキルアップ・キャリアアップには、実務経験を求められる場面がたくさんあります。
40代で介護の仕事を始めても、実務経験を何年積んで…その後こういう資格を取って…というような将来設計を立てることはできません。
20代のうちから早く始めれば、その分実務経験を積んだ後の働き方もイメージしやすく、その分長く働き続けることができます。
資格の取得やキャリアアップを目指しやすい
資格の取得はキャリアアップにとってとても重要です。
転職時においては給与などの待遇面にも大きく変わってくるので、資格取得は目指して損はないと言えます。
主な資格の受験資格は以下の通りです。
介護職員初任者研修 | 特になし |
介護職員実務者研修 | 特になし |
介護福祉士 | 実務者研修修了+実務経験3年 |
ケアマネージャー | 実務経験5年以上 |
また、訪問介護事業所や通所介護事業所で配置されるサービス提供責任者は、実務者研修の修了か介護福祉士の資格が必要です。
20代で介護職に転職する際の注意点
介護職の求人はたくさんありますが、どこで働いても同じというわけではありませんよね。
適当な転職活動をしてしまうと、自分に合う職場と巡り合えず、また転職を繰り返すことになります。
特に20代での転職の場合は、資格の取得のサポートがあったり、実務経験算定の要件に含まれているかどうか等も確認してみるといいでしょう。