ケアマネジャーの業務は書類業務だけではなく、利用者様宅のベッドまで移送をお願いされることがあります。こうした業務は普段の業務ではないと思われる方も多いと思います。ヘルパーを利用していただく方がいいのでは?と感じることもあるようですが、実は自宅のベッドまで移送を対応することをウリとしていくことで勝ち残る努力をしている事業所があるのも事実のようです。こうした場合は緊急の場合や特殊な事情がある場合で、一時的な移送やサポートを依頼されているということで、それは一般的な業務ではないということを今日は解説したいと思います。
ケアマネジャーの業務は範囲を超えて対応している事業所が多い
本来であれば、利用者様の実際の移送や介護業務は、介護スタッフやヘルパーなどの専門職が担当するのが一般的です。利用者様の身体的なサポートや介助を行い、安全かつ適切な方法で移送を行います。ケアマネジャーは、利用者様のケアプランの立案や適切なサービスの提案など、介護の総合的な管理と調整に従事するのが一般的な認識ではあります。
重要なポイントは、ケアマネジャーは利用者様のニーズや希望に基づいて適切な介護サービスを提案する役割を果たすことです。利用者様の移送や介護業務は、そのニーズに応じて専門職が対応します。ケアマネジャーとしては、利用者様のケアを適切に調整し、必要なサービスの提供を支援することが求められます。
しかしながら、利用者様の状況や家族様の都合等の影響で、ケアマネジャーが自分の業務を超えてサービスを提供することで、他事業所との差別化を図ることをウリにしている事業所もあります。
私の担当している患者様のケアマネも、自宅までの移送だけでなく、自宅内に入ってベッドまで利用者様をお連れするところまで対応してくださるケアマネジャーもおられます。
また、利用者様の通院介助を担当してくださるケアマネもあり、こうした心配りやサービスをウリにしている事業所もあります。
しかしながら、ケアマネジャーの業務がこうした業務範囲外にまでおよび、業務過多になっているという現状が問題になっています。そのため、社会サービスを有効活用し、利用者様の生活を支えるだけでなく、ケアマネジャー自身を守る努力も今後考えていかなければいけませんね。