身体拘束を選択する場合にケアマネジャーが取るべき行動とは?

介護現場では認知症や様々な問題において、問題行動を起こす場合は少なくありません。

例えば点滴の針を抜いてしまったり、一人でベッドから降りて転倒してしまったりといった場面です。こうした場合は利用者の安全や他の人へのリスクを最小限にする目的で行われる場合がありますが、その使用は慎重に検討されるべきです。その場合、ケアマネジャーとしてはどのように対処すべきなのでしょうか?今日は身体拘束について考えてみたいと思います。

 

身体拘束を選択する場合にケアマネジャーが取るべき行動とは?

 

身体拘束は、利用者様の精神や身体的自由を奪う行為であり、できれば最終手段として使用されるべきだと私は考えます。そのため利用者の権利と尊厳を損なわないように慎重に判断する必要があります。身体拘束の使用は、適切な介護計画やチームとしてリスク評価の実施、代替手段の検討が求められます。たとえば利用者様のご家族様の助けであったり、福祉用具の検討などをチームで行い、最終手段として選択する必要があります。

 

また、身体拘束の使用は法的な規制や倫理的なガイドラインに従う必要があります。施設や組織内での方針やプロトコルに基づき、適切な手続きや家族の同意を得るなど、適切な手順を踏むことが重要です。利用者の権利尊重や利益最大化を考慮し、最小限の拘束で最適なケアを提供することが求められます。

もしそれでも身体拘束を行うという選択を行うのであれば、家族に同意書を作成していただくことであったり、在宅で利用する場合は市区町村や地域包括支援センターへの報告をしておくことが推奨されていますので、ぜひこうしたリスクを回避する対策を取っておくことをおすすめします。

 

身体拘束は、利用者の安全や他の人へのリスクを最小限にするために行われる場合があります。しかしながら、身体拘束は利用者の自由や尊厳に関わる重大な問題です。そのため、家族との相談や同意を得ることによって、利用者の意思を尊重し、家族との信頼関係を構築することが大切です。

こうした身体拘束によって、身体の自由を奪うということに対するリスクを十分理解したうえで、最終手段として選択するようにしていきたいですね。

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