ケアマネジャーの業務の中で、医師の診察や説明の場に同席をすることが多いですが、その場合に家族に通院を依頼されることがあります。
本来は通院介助はケアマネジャーの業務の中には入っていないはずなのに、一度気軽に受けてしまって、その後断れずにずっと続けてしまうという場合があり問題になることもしばしば見受けられます。
例えば今回のように通院介助は基本的に訪問介護事業所の管轄になるはずなのに、そちらを利用するとなると実費負担が発生するため、ケアマネに依頼してくるという状況だと思います。
こうした場合にうまく断る方法はあるのでしょうか。
今回は断りづらいことをうまく断る方法をお伝えしたいと思います。
ケアマネジャーが利用者様に業務外のことを依頼された場合の断り方とは?
本来、ケアマネジャーの業務には、法律や省令、指導要録に基づいた業務が定められています。しかしながらご利用者様の状況等の問題でケアマネジャーが代行しなければいけないこともしばしば見受けられます。
しかしながら気軽に引き受けてしまうと、その後も同じ状況になると依頼をしてきて断りづらいという問題が発生するという経験をしたこともあるのではないでしょうか?
こうした業務に含まれないことを頼まれた場合には、毅然とした態度で断ることが求められます。
まずは、頼まれた業務がケアマネジャーの職務に含まれていないことを明確に伝えましょう。その上で、その業務を引き受けることができない理由を説明します。理由としては、業務の専門性がない、責任や賠償に関わる可能性がある、利用者の安全性を保障できない、などが挙げられます。
そして、断る理由を説明した後は、相手方の要望に対して誠実に向き合い、代替案を提案することが大切です。例えば、他の専門職員に引き継いでもらう、専門的な知識や技術を持った人に依頼する、などが代替案として挙げられます。
最後に、断り方にはトーンや表情が大きく影響するため、相手方の感情や立場を尊重し、誠意を持って対応することが重要です。また、業務に含まれないことを頼まれた場合には、そのことを報告書や業務日誌に記録しておくことが、後々トラブルを防ぐためにも必要です。
利用者様のニーズに沿ったサービスを提供することは重要ではあります。
しかしながら、そのあなたの好意が本当に利用者様のためになるのかどうかをきちんと考える必要がありますね。