65歳以上の高齢者人口は、3617万人と、前年に比べ30万人増加し、過去最多となりました。
そのため訪問介護現場は今後さらにニーズの高い現場であるといっても過言ではありません。現実には訪問介護のニーズが増えている一方で、スタッフの不足が深刻な問題となっています。
それはなぜか?過酷な労働環境とともに、長時間や不定期な訪問が求められる訪問現場はなかなか人が集まらないという問題を抱えています。
本記事では、訪問介護現場でスタッフが増えない背後にある理由について考察します。
訪問現場はニーズが高い現場だが人が集まらない理由とは?
日本を含む多くの国で高齢化が進行しており、高齢者のケアと支援がますます必要とされています。
高齢者が住み慣れた場所で生活し、自立した生活を送るためには訪問介護が欠かせません。そのため、訪問介護の需要が増加していますが、それに対応するスタッフが足りないのが現状です。
その理由として考えられるのは、訪問現場では様々なニーズに応えることが求められます。そのため、肉体的・精神的な負担が大きく、ストレスがかかりやすいのです。例えば訪問介護に伺っても、様々なことを求められたりします。自宅の清掃、片付け、買い物に始まり、身の回りの介護など、訪問介護の中でやらなければいけないものだけでなく、不要なことまで求められ、それを断るとクレームに繋がり、事業所を変更しなければいけないということも少なくありません。
そのため介護現場では様々なニーズに答える能力が求められており、スタッフは過度なストレスにさらされてしまい、身体やメンタル面を崩してしまうなどの問題を抱えることも少なくないのが現状です。
こうした問題が訪問現場では起きており、いざ働こうと思っても、現状の負荷量が高く辞めてしまうということも増えており人手不足が加速しているという問題を現場では抱えているのです。
こうした問題を解決しなければ訪問現場の人手不足は解消されることはないといっても過言ではありません。
訪問介護のスタッフ不足は深刻な社会問題であり、高齢化社会の進行に伴い、ますます重要性が高まります。この問題を解決するためには、待遇改善、職業への専門的な教育とトレーニングの強化、ストレス管理のサポートなど、多くの側面から取り組む必要があるのです。