社会は多様性を受け入れ、誰もが自分らしい働き方を見つけられるような環境へと進化しています。
その中で、一般企業への就業が難しい方々に手を差し伸べ、新たな可能性を切り開くサービスが存在します。
今回は、サービス管理責任者がかかわる施設の一つ、「就労継続支援B型事業所」に焦点を当て、その仕組みや役割を紹介させていただきます。
就労継続支援B型事業所とは
就労継続支援B型事業所は、障害者総合支援法に基づくサービスで、一般企業での就業が難しい方に働く場所と、知能や能力向上のための訓練を提供します。
利用者は雇用契約を結ばないため、柔軟な働き方が可能であり、毎日の仕事の時間を自分のペースで調整できます。
支援対象者は就労経験があり、年齢や体力などで一般企業への雇用が難しい方々が含まれています。
また、50歳以上であるか、障害基礎年金1 級を受給している方、または就労移行支援事業者によるアセスメントで就労に関する課題が把握されている方が対象です。
過去に一般企業で働いた経験がある方も利用できる施設なのです。
就労継続支援B型事業所の支援内容
就労継続支援B型事業所での支援内容は、事業所によって異なりますが、一般的な例として以下が挙げられます。
【お菓子作り】
パンやクッキーなどの製造に携わります。生地のこねから焼き上げまで、手作業で行うことで利用者は製造工程に参加し、自身の手でつくったお菓子の喜びを感じることができます。
【梱包・発送作業】
製品の仕分けや包装、発送業務に従事します。これにより、物流や作業の流れを理解し、効率的な作業スキルを身につけることが期待されます。
【クリーニング】
衣類のクリーニングに携わります。洗濯やアイロンがけなど、衣類の取り扱いに慣れ、清潔な環境づくりに貢献します。
【清掃作業】
施設やその周辺の清掃を担当します。清潔で整った環境づくりが、利用者にとって働く上での快適な場所を提供し、仕事への意欲を引き出します。
【農作業・園芸活動】
畑仕事や植物の世話に携わります。自然と触れ合う中で、利用者はリラックス感を得つつ、農作業における基本的なスキルや責任感を養います。
就労継続支援B型事業所について | まとめ
就労継続支援B 型事業所は、雇用契約を結ばない柔軟な働き方ができるサービスで、利用者は一般企業での就業が難しい方が中心です。
人員基準では管理者やサービス管理責任者が必要であり、支援内容は製造業務や清掃作業など様々なものがあります。
次回は、支援のやりがいや支援業務について詳しく掘り下げていきます。