サービス管理責任者もしくは児童発達支援管理責任者を目指すことができる意外な職種のうち、保育士に着目してお伝えしました。
合わせて読む → サービス管理責任者を目指すことができる意外な職種 保育士編
今回は、なぜいま有資格者(保育士)のサービス管理責任者が求められるのかをお伝えします。
有資格者のサービス管理責任者が求められる理由
令和4年度の厚生労働省の調査によると、事業所のサービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者のうち約半数が社会福祉士もしくは介護福祉士の資格を保有しています。
これらは実務経験が3年以上あるとサービス管理責任者研修を受講することができ、無資格から目指すよりも最短で資格取得が可能になるためです。
また上記資格の業務内容は、サービスの調整や介護サービスの提供など、サービス管理責任者や児童発達支援管理責任者が考えなければいけない内容も含まれており、業務上近しい内容となるのも理由の一つと考えられます。
一方保育士などはそれ以上の実務経験が必要とされます。
そのうえサービス管理責任者研修の受講となると、施設のサービス管理責任者として働きだすまでにかなりの時間を要します。仕事内容も大きく異なり、そもそも目指す人員が少ないのも現状です。
逆を言うと保育士資格を持ちつつサービス管理責任者として働くとなると、保育士として培ったスキルや技術を保有しており、保育士としての視点も持ちながら業務を遂行できる人材とみなされ、採用率は大きく増加することが予測されます。
現状、実務経験に係る要件を満たす人員の不足や、研修の体制変化に伴う人員の減少などにより、サービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者の確保が難しい施設も多いとされています。保育士資格を有しており、サービス管理責任者への転職を考えている方は今がチャンスかもしれませんね。
サービス管理責任者と保育士の関連性 | まとめ
サービス管理責任者を目指すにあたり、保育士は資格要件に該当しており、無資格から目指すよりも大幅に期間を短縮することができるでしょう。
ただあなたの実務経験年数によっては、要件に満たない場合もあるため、勤務施設が資格要件に該当しているのか、実務経験年数のカウントに間違いがないかどうかは事前に確認しておきましょう。
また、実務経験年数も問題がないからといって、すぐにサービス管理責任者や児童発達支援管理責任者になれるわけではありません。
2年以上の実務経験を経て実践研修まで受講しなければいけないため、それらの期間も見越して考えておきましょう。