慢性的な頭痛にお悩みではありませんか?
「頭痛薬が手放せない」「痛みのせいで集中できない」そういった理由で整骨院に来院する方もいますが、原因は肩こりであったり様々です。
また頭痛には様々な種類が存在します。
本記事では片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛といった代表的な頭痛の種類とそれぞれの原因、症状、予防策を詳しく説明します。
それぞれの特徴を理解することで、適切な対処法を見つけることができます。
頭痛の種類
1. 片頭痛:ズキズキする痛み
片頭痛は、頭の片側または両側にズキズキとした拍動性の痛みを感じるのが特徴です。吐き気や嘔吐、光や音過敏などの症状を伴うこともあります。
女性に多く見られ、遺伝的な要因も影響していると考えられています。
片頭痛の原因
片頭痛の詳しい原因は完全には解明されていませんが、脳の血管の拡張や炎症が関わっていると考えられています。また、ストレスや疲労、睡眠不足、女性ホルモンの変動、特定の食品や飲酒なども誘因となることがあります。
気圧の変化や天候なども影響を与える場合があり、片頭痛と気象に関する研究も進められています。
片頭痛の症状
- ズキズキとした拍動性の痛み
- 片側または両側の頭痛
- 吐き気や嘔吐
- 光や音、匂いへの過敏
- 身体を動かすと痛みが悪化する
片頭痛の予防と対策
- 規則正しい生活習慣を心がける
- ストレスを溜め込まない
- トリガーとなる食品を避ける
- 十分な睡眠をとる
- 医師に相談し、適切な薬物療法を受ける
2 緊張型頭痛:締め付けられる痛み
緊張型頭痛は、頭全体を締め付けられるような鈍い痛みを感じるのが特徴です。肩や首のこりを伴うことも多く、最も一般的な頭痛の種類です。
精神的なストレスや身体的な疲労、長時間同じ姿勢での作業などが原因となることが多いです。
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛の主な原因は、頭や首、肩の筋肉の緊張です。デスクワークやスマートフォンの長時間使用など、同じ姿勢を続けることで筋肉が緊張し、血行不良を起こしやすくなります。
また、精神的なストレスや不安、うつ病なども緊張型頭痛を誘発する要因となります。
緊張型頭痛の症状
- 頭全体を締め付けられるような痛み
- 肩や首のこり
- 頭重感
- めまい
- 吐き気(片頭痛ほど強くはない)
緊張型頭痛の予防と対策
- 適度な運動をする
- ストレッチで筋肉の緊張をほぐす
- 正しい姿勢を意識する
- 入浴で身体を温める
- ストレスを解消する
- 医師に相談し、必要に応じて薬物療法や理学療法を受ける
3. 群発頭痛:激しい痛み
群発頭痛は、目の奥や周囲に激しい痛みを感じるのが特徴です。片頭痛よりも痛みが強く、「自殺頭痛」と呼ばれることもあります。
男性に多く、発作的に起こり、数週間から数ヶ月続く群発期と、痛みが全くない寛解期を繰り返します。
夜間や早朝に起こりやすい傾向があり、アルコールが誘因となることもあります。
群発頭痛の原因
群発頭痛の原因は、まだはっきりと解明されていません。脳の視床下部の機能異常が関わっているという説や、三叉神経の活性化が原因とする説などがあります。
また、遺伝的な要因も示唆されています。詳しいメカニズムの解明のための群発頭痛の研究が続けられています。
群発頭痛の症状
- 片側の目の奥や周囲に激しい痛み
- 鼻詰まりや鼻水
- まぶたの腫れ
- 涙目
- 発汗
- 顔面紅潮
群発頭痛の予防と対策
群発頭痛の予防は難しく、根本的な治療法も確立されていません。発作時の痛みを軽減するための薬物療法や、酸素吸入療法などが行われます。
また、群発期には飲酒を控え、規則正しい生活を心がけることが重要です。
医師の指示に従って治療を受けることが大切です。
種類 | 痛み方 | 主な症状 | 好発年齢/性別 |
---|---|---|---|
片頭痛 | ズキズキ、拍動性 | 吐き気、嘔吐、光過敏、音過敏 | 20~40代/女性 |
緊張型頭痛 | 締め付けられるような痛み | 肩や首のこり、頭重感 | 30~50代/男女とも |
群発頭痛 | 激しい痛み | 目の奥の痛み、鼻詰まり、涙目 | 30~50代/男性 |
頭痛の種類 | まとめ
頭痛は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など様々な種類があり、それぞれ原因や症状が異なります。
根本的な改善のためには、原因に合わせた適切な対処が必要です。