朝起きたら首が回らない、もしくは首を曲げるときに非常に痛みを感じるということありますよね。
そういった症状はおそらく寝違えで間違いないでしょう。
寝違えを起こした際は、適切な対処法を知ることで、痛みを和らげ、回復を早めることができます。
本記事では寝違えの症状の段階に合わせた適切な対応方法について解説します。
寝違えの適切な対処法
1. 痛みが強い場合
1.1 冷やす
寝違え直後で痛みが強い場合は、炎症を抑えるために患部を冷やすことが効果的です。
氷水を入れたビニール袋や保冷剤をタオルで包み、15~20分程度患部に当てましょう。冷やしすぎると血行が悪くなる可能性があるので、時間を守り、感覚がなくなってきたら中断してください。
市販の冷却スプレーや冷湿布も利用できますが、同じ場所に長時間貼り続けると凍傷を起こす可能性があるので注意が必要です。
貼る時間はパッケージに記載されている使用方法を守りましょう。
1.2 安静
痛みが強い時は、できるだけ首を動かさないように安静にすることが重要です。無理に動かすと炎症が悪化し、痛みが長引く可能性があります。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける場合は、こまめに休憩を取り、軽いストレッチで首や肩の筋肉をほぐすと良いでしょう。
痛みで眠れない場合は、横向きで寝て、抱き枕などで首を支えると楽になることがあります。痛みが強い場合は、無理せず仕事を休むなどして、十分な休息を取りましょう。
2. 痛みが落ち着いてきた場合
2.1 温める
痛みが軽減してきたら、今度は温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることができます。
蒸しタオルや温湿布を使い、20分程度温めましょう。入浴も効果的ですが、長湯は避け、40℃程度のぬるめのお湯に10~15分程度浸かるようにしましょう。
湯船の中で首をゆっくりと回したり、傾けたりするのも効果的です。ただし、痛みがぶり返すようであればすぐに中断してください。
2.2 軽いストレッチ
痛みが落ち着いてきたら、首や肩周りの筋肉をほぐすための軽いストレッチを行いましょう。
首をゆっくりと前後に倒したり、左右に回したり、左右に傾けるなどのストレッチが効果的です。ストレッチは無理のない範囲で行い、痛みが出た場合はすぐに中止してください。
やり方が分からない方は整骨院の先生などに聞いてみるのも良いでしょう。
2.3 整骨院での治療
痛みが長引く場合や、ストレッチなどを行っても改善が見られない場合は、整骨院や整形外科を受診しましょう。
整骨院では、マッサージや電気治療、鍼灸治療など、症状に合わせた施術を受けることができます。
整形外科では、レントゲン検査などで原因を特定し、適切な治療を受けることができます。
寝違えの原因が特定できない場合や、他の病気が疑われる場合も、医療機関への受診が適切です。
症状の段階 | 対処法 | 注意点 |
---|---|---|
痛みが強い | 冷やす、安静 | 冷やしすぎに注意、無理に動かさない |
痛みが落ち着いてきた | 温める、軽いストレッチ、整骨院での治療 | 痛みが出たら中止、専門家の指示に従う |
寝違えの適切な対処法 | まとめ
今回ご説明したように、寝違えは症状の段階によって対応法が変わってきます。
痛みが強い場合は、患部を冷やし安静にすることが重要ですし、痛みが落ち着いてきたら、温めて軽いストレッチを行うのが良いでしょう。
症状が改善しない場合や痛みが強い場合は、我慢せずに医療機関、例えば近くの整骨院を受診し、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。