柔道整復師は怪我の予防や再発防止の為にテーピングをしばしば使います。
テーピングは正しく使用することで効果を発揮しますが、誤った使用方法や注意点を守らないと皮膚トラブルや効果の低下につながる可能性があります。
本記事では安全かつ効果的にテーピングを使用するための注意点について解説します。
柔道整復師がテーピングをする際に注意すべきこと
1. 皮膚の状態を確認
テーピングを貼る前に、皮膚の状態をよく確認しましょう。傷口や湿疹、かぶれなどがある場合はテーピングを避けてください。皮膚が清潔で乾燥している状態を確認してから貼るようにしましょう。
また、日焼けで炎症を起こしている場合も避けるべきです。事前に皮膚を清潔にする場合は、アルコールではなく刺激の少ない石鹸で洗い、よく乾燥させてからテーピングを貼ってください。
2. 適切な強さで巻く
テーピングはきつく巻きすぎると血行不良や神経障害を引き起こす可能性があり、緩すぎると効果が得られません。適切な強さで巻くことが重要です。目安としては、指が1本入る程度のゆとりがあるのが良いでしょう。
巻き終わりは、テープの端を丸めて剥がれにくくしましょう。また、関節を動かす際に痛みや違和感がある場合は、巻き方を調整するか、専門家に相談してください。
3. 長時間使用を避ける
テーピングは長時間使用し続けると、皮膚への負担が大きくなります。同じ場所に長時間貼り続けず、適切なタイミングで貼り替えましょう。
一般的には、1日1回、もしくは運動後など必要に応じて貼り替えるのが良いとされています。就寝時はテーピングを外すようにしましょう。
汗をかいた場合も、剥がれやすくなったり皮膚への負担が増すため、貼り替えることをおすすめします。
4. アレルギー反応に注意
テーピングに使用されている素材によっては、アレルギー反応を起こす可能性があります。初めて使用するテーピングの場合は、パッチテストを行うことをおすすめします。
特に、粘着剤によるかぶれに注意が必要です。使用中に皮膚にかゆみ、発赤、腫れなどの症状が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
低刺激性のテーピングを選ぶのも一つの方法です。ニチバンやジョンソン・エンド・ジョンソンなど、様々なメーカーから販売されているので、ご自身の肌に合うものを選びましょう。
5. 専門家への相談
テーピングは、症状や部位、目的に合わせて適切な種類と巻き方を選択する必要があります。自己判断でテーピングを行うと、症状が悪化したり、新たなケガにつながる可能性があります。
特に、初めてテーピングを使用する場合や、痛みが強い場合は、整形外科、スポーツクリニック、接骨院、整体院などの専門家に相談し、適切な指導を受けるようにしましょう。
テーピングの巻き方だけでなく、症状に合わせた適切なリハビリテーション方法なども指導してもらえます。
症状 | 注意点 |
---|---|
傷口がある | テーピングを貼らない |
湿疹やかぶれがある | テーピングを貼らない |
皮膚が炎症を起こしている | テーピングを貼らない |
初めて使用するテーピング | パッチテストを行う |
アレルギー反応が出た | 使用を中止し、医師に相談する |
痛みが強い | 専門家に相談する |
テーピングをする際に注意すべきこと | まとめ
本記事では柔道整復師がテーピングをする際に注意する点について解説しました。
安全にテーピングを使用することはアスリートにとって怪我にも繋がりかねない非常に大切なことですので、しっかり頭に入れる必要があります。
肌の異常やアスリートの反応によっては直ちに使用を取りやめなければならないこともありますし、経験を積み正しく使用できるように努力をしましょう。
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