ぎっくり腰の症状と治し方

重いものを運んだ時などになるぎっくり腰ですが、ぎっくり腰の症状は、発症からの期間や重症度によって大きく異なります。

一般的に急性期と慢性期に分けられます。

本記事ではぎっくり腰の症状と対処方法について解説します。

ぎっくり腰の症状

1. 急性期

急性期は、発症直後から数日間続く期間です。突然の激痛が特徴で、動けないほどの痛みを感じることもあります。痛みは腰だけでなく、お尻や太もも、ふくらはぎといった下肢に広がることもあります。また、くしゃみや咳などで痛みが悪化することもあります。

症状 詳細
激痛 前かがみになったり、重いものを持ち上げたりした瞬間に、腰に鋭い痛みが走ります。
運動制限 痛みのため、腰を曲げ伸ばししたり、体をひねったりすることが困難になります。歩行も困難になる場合があります。
しびれ 腰の痛みとともに、お尻や太もも、足先にしびれを感じることがあります。
筋肉の硬直 腰周りの筋肉が緊張し、硬くなります。

2. 慢性期

慢性期は、急性期を過ぎても痛みが続く期間です。急性期のような激しい痛みではありませんが、鈍い痛みが持続します。また、同じ姿勢を続けると痛みが増したり、朝起きた時に腰が硬くなったりといった症状が現れることもあります。慢性期は数週間から数ヶ月続くこともあり、再発を繰り返す場合もあります。

症状 詳細
鈍痛 常に腰に鈍い痛みを感じます。
こわばり 朝起きた時や、長時間同じ姿勢を続けた後に、腰がこわばる感じがあります。
疲労感 慢性的な痛みにより、全身の倦怠感や疲労感が生じることがあります。
動作時の痛み 特定の動作、例えば前かがみや腰をひねる動作で痛みが増強します。

ぎっくり腰は、症状の程度や痛みの部位、原因によって様々な症状が現れます。上記以外にも、吐き気や発熱を伴う場合もあります。症状が重い場合や長引く場合は、医療機関を受診しましょう。

整骨院でのぎっくり腰の治し方

ぎっくり腰の痛みや不調は、適切な処置によって早期に改善することができます。整骨院では、患者様の状態に合わせた丁寧な施術を提供しています。

ここでは、整骨院におけるぎっくり腰の治療の流れと、具体的な施術内容について詳しく解説します。

1. 問診と検査

まずは、患者様のお話を詳しく伺います。いつ、どのようにしてぎっくり腰になったのか、痛みの程度や範囲、過去の病歴などを確認することで、原因や症状を正確に把握します。同時に、姿勢や動作の確認、触診などを行い、痛みの原因となっている部位を特定します。レントゲンが必要と判断した場合は、提携医療機関をご紹介いたします。

2. 施術内容

整骨院では、痛みの緩和と根本原因の改善を目指し、様々な施術を組み合わせて行います。患者様の状態に合わせて最適な施術プランを提案いたします。

2.1 手技療法

マッサージやストレッチ、骨盤矯正など、手技を用いて筋肉の緊張を緩和し、関節の動きを改善します。 血液循環を促進することで、痛みや炎症を抑える効果が期待できます。特に、トリガーポイント療法は、痛みの原因となっている筋肉の特定部位を刺激することで、効果的に痛みを緩和する施術法です。

2.2 電気療法

低周波や高周波の電気を用いて、筋肉の痛みや炎症を軽減します。 患部に直接電気を流すことで、鎮痛効果を高め、治癒を促進します。特に、干渉波療法は、深部組織まで電気刺激を届けることができるため、慢性的な痛みに効果的です。

2.3 温熱療法

温罨法やホットパックなどを用いて、患部を温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を緩和します。 温熱効果によって、痛みや炎症が軽減され、リラックス効果も期待できます。

2.4 テーピング

患部を固定したり、サポートすることで、痛みを軽減し、再発を予防します。 関節の安定性を高めることで、動きの負担を軽減し、早期回復を促します。キネシオテーピングは、筋肉の動きをサポートし、血行やリンパの流れを促進する効果があります。

2.5 運動療法

ストレッチや筋力トレーニングなど、患者様の状態に合わせた運動指導を行います。 柔軟性や筋力を向上させることで、ぎっくり腰の再発予防に繋がります。

痛みが強い急性期には無理な運動は避け、痛みが軽減してきたら徐々に運動強度を高めていきます。

施術方法 効果 対象
手技療法 筋肉の緊張緩和、関節可動域改善 急性期、慢性期
電気療法 鎮痛、消炎 急性期、慢性期
温熱療法 血行促進、筋肉の緩和 急性期、慢性期
テーピング 患部固定、サポート 急性期、慢性期
運動療法 柔軟性向上、筋力強化、再発予防 回復期、慢性期

ぎっくり腰の症状と治し方 | まとめ

ぎっくり腰の症状は急性期と慢性期に分かれ、激痛から鈍痛まで様々です。

ぎっくり腰になったら、まずは安静にし、痛みが強い場合は冷湿布などで患部を冷やしましょう。その後、医療機関を受診することが大切です。

整骨院では、問診・検査に基づき、手技療法、電気療法、温熱療法、テーピング、運動療法など、患者さんの状態に合わせた施術を行います。

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