ストレートネック(スマホ首)は、現代社会において多くの人が悩まされている症状です。
その原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発症します。
本記事ではストレートネックの主な3つの原因を詳しく解説します。
スマホ首の3つの原因
1. 長時間スマホ
長時間スマホを操作することは、ストレートネックの最も大きな原因の一つです。
スマホを操作する際、多くの人はうつむき加減の姿勢になりがちです。この姿勢を長時間続けることで、首の筋肉に大きな負担がかかり、頸椎の自然な湾曲が失われてストレートネックへと進行します。
さらに、スマホ操作中は画面に集中するため、無意識のうちに首を前に突き出すような姿勢になってしまい、これがストレートネックを悪化させる要因となります。
長時間スマホ操作とストレートネックの関連性についての研究も報告されています。
1.1 スマホがストレートネックを引き起こすメカニズム
人間の頭部は成人で約4~6kgの重さがあります。頭を30度前に傾けると、首にかかる負荷は約18kgにもなると言われています。
スマホを長時間使用する際のうつむき姿勢は、この負荷をさらに増大させ、首の筋肉や頸椎への負担を増大させます。
また、スマホ操作中は画面の小さな文字や画像に集中するため、眼精疲労も併発しやすく、これが首や肩のこりを悪化させる要因となります。
2. デスクワーク
デスクワークもストレートネックの大きな原因の一つです。
特に、パソコン作業などで長時間同じ姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が緊張し、頸椎の湾曲が失われやすくなります。
デスクワークでストレートネックになりやすい人の特徴として、パソコンの画面が低すぎる、椅子が高すぎる、キーボードが遠すぎるなど、体に合わない環境で作業していることが挙げられます。
2.1 デスクワーク時の姿勢とストレートネックの関係
姿勢 | ストレートネックへの影響 |
---|---|
猫背 | 猫背は、頭が前に出て首が伸びた状態になりやすく、ストレートネックを悪化させる大きな要因となります。 |
画面が低い | 画面が低いと、常にうつむき加減の姿勢になり、首への負担が増大し、ストレートネックになりやすくなります。 |
キーボードが遠い | キーボードが遠いと、腕を伸ばした状態で作業することになり、肩や首の筋肉が緊張しやすくなります。 |
3. 間違った姿勢での睡眠
睡眠時の姿勢もストレートネックに大きく影響します。
高すぎる枕や低すぎる枕を使用したり、うつ伏せで寝る習慣がある人は、頸椎に負担がかかりやすく、ストレートネックになりやすい傾向があります。
睡眠中は無意識に長時間同じ姿勢を続けるため、日中の姿勢以上に頸椎への影響が大きくなります。
自分に合った枕選びや正しい睡眠姿勢を心がけることが重要です。
3.1 適切な睡眠環境の重要性
適切な睡眠環境を整えることは、ストレートネックの予防だけでなく、質の高い睡眠を得るためにも重要です。
自分に合った高さの枕を選び、頸椎の自然なカーブを維持できるような寝姿勢を心がけましょう。
また、マットレスの硬さも重要です。柔らかすぎるマットレスは体が沈み込みやすく、正しい姿勢を維持しにくいため、適度な硬さのマットレスを選ぶことが大切です。
スマホ首の3つの原因 | まとめ
現代社会においてスマートフォンなしでは仕事や生活ができないというほど浸透しています。
なのでスマートフォンを使うのをやめようというのは正直厳しいと思います。
そういった理由からスマホ首になる方は非常に多いのですが、原因を理解、そして意識をすることで防ぐことができるかもしれません。
スマホ首になるのを防ぐに日々の生活のちょっとした積み重ねが重要です。
姿勢であったり、デスクワークのツールの調整などで良くなることもありますので、是非少しずつでも改善していきましょう。