足底筋膜炎とは?足裏の痛みと歩き方の関係を徹底解説

朝起きて歩き出した瞬間、かかとや土踏まずに鋭い痛みを感じたことはありませんか?それは「足底筋膜炎」のサインかもしれません。

足底筋膜炎は、足の裏にある膜状の組織に炎症が起こり、主にかかと付近に痛みを生じる症状で、スポーツをしている人だけでなく、立ち仕事や長時間のデスクワークをしている方にも多く見られます。

さらに近年では「歩き方」が足底筋膜炎の原因の一つとして注目されています。

本記事では、足底筋膜炎の主な症状や原因、そして間違った歩き方が引き起こすメカニズムと改善のヒントについて詳しく解説します。

足裏の痛み(足底筋膜炎)とは?

足裏の痛みの中でも特に踵に近い部分が痛む場合、足底筋膜炎の可能性があります。足底筋膜炎とは、足の裏のかかとからつま先にかけて張っている腱膜である「足底筋膜」に炎症が起こり、痛みを生じる症状です。

朝起きた時の最初の数歩や、長時間座っていた後などに強い痛みを感じることが多く、進行すると歩くたびに痛みが続くようになります。

また、足底筋膜炎はスポーツ愛好家だけでなく、立ち仕事やデスクワークの人にも発症する可能性があります。

1. 足底筋膜炎の症状

足底筋膜炎の主な症状は、かかとや土踏まず周辺の痛みです。特に朝起きた時や、長時間座っていた後に立ち上がった時の最初の数歩で強い痛みを感じることが特徴的です。また、運動後や長時間立っていた後にも痛みが悪化することがあります。痛みの程度は人によって異なり、軽い違和感から歩行困難なほどの激痛まで様々です。

2. 足底筋膜炎の原因

足底筋膜炎の原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

主な原因としては以下のようなものが挙げられます。

  • ランニングやジャンプなどの繰り返しの動作による足底筋膜への過剰な負担
  • 長時間の立ち仕事や歩行
  • 加齢による足底筋膜の弾力性の低下
  • 扁平足やハイアーチなどの足の形の異常
  • 不適切な靴(ヒールが高い靴や底が薄い靴など)の着用
  • 肥満
  • 下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)の柔軟性低下

これらの要因によって足底筋膜に繰り返し負担がかかり、微細な損傷が生じ、炎症を起こすことで痛みが発生します。また、足底筋膜炎は、踵骨棘を合併している場合もあります。

足裏の痛み(足底筋膜炎)と歩き方の関係性

足裏の痛み(足底筋膜炎)は、歩き方と密接な関係があります。間違った歩き方を続けることで足底筋膜に過剰な負担がかかり、炎症を引き起こす可能性が高まります。逆に、正しい歩き方を身につけることで、足底筋膜への負担を軽減し、痛みの予防・改善に繋がります。

1. 歩き方が足底筋膜炎を引き起こすメカニズム

足底筋膜は、かかとからつま先まで足の裏に張っている膜状の組織で、アーチを支え、歩行時の衝撃を吸収する役割を担っています。不適切な歩き方をすると、この足底筋膜に繰り返し負担がかかり、炎症を起こしやすくなります。例えば、歩く際に足の外側ばかりに重心がかかる、あるいはかかとから着地せずに足先で着地するといった歩き方は、足底筋膜への負担を増大させます。また、歩幅が大きすぎる、小さすぎるなども原因の一つです。これらの歩き方の癖が、足底筋膜炎の発症リスクを高めるのです。

2. 具体的な歩き方の問題点

足底筋膜炎を引き起こす可能性のある歩き方の問題点として、代表的なものには過回内と外反母趾が挙げられます。

2.1 悪い歩き方の例:過回内

過回内とは、歩行時、足首が内側に過剰に倒れ込む状態のことです。これにより、足底筋膜が過度に伸張され、炎症を起こしやすくなります。扁平足の方は過回内になりやすい傾向があります。過回内は、膝や腰にも負担をかけるため、身体全体のバランスにも影響を及ぼす可能性があります。

2.2 悪い歩き方の例:外反母趾

外反母趾は、足の親指が人差し指側に曲がってしまう変形です。外反母趾になると、体重が足裏の外側に偏り、足底筋膜への負担が増加し、炎症を誘発する可能性があります。また、外反母趾によって足のアーチ構造が崩れることも、足底筋膜炎のリスクを高める要因となります。

歩き方の問題点 足底筋膜への影響
過回内 足底筋膜の過伸展
外反母趾 足底筋膜への負担の偏り、アーチ構造の崩れ

これらの歩き方の問題点は、自覚しにくい場合もあります。専門家による歩行分析を受けることで、自分の歩き方の癖を客観的に把握し、適切な改善策を見つけることができます。

足底筋膜炎とは? | まとめ

足底筋膜炎は、足裏への継続的な負担や、歩き方の癖などが積み重なって発症することが多い症状です。日常生活の中で、足への負担を見直すだけでも、予防・改善につながります。

歩行時の重心のかけ方や靴の選び方を意識し、必要に応じて専門家による歩行分析や施術を受けることも重要です。

足裏の痛みを放置せず、早期に対応することで、快適な生活を取り戻しましょう。

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