最近、「筋膜リリース」や「筋膜はがし」といった言葉をよく耳にするようになりました。
そもそも筋膜リリースとは、簡単に言えば筋膜を柔らかくし筋肉の動きをスムーズにする施術やストレッチのことを指します。
整骨院でも筋膜リリースに関する広告などを展開しており、目にすることも少なくないと思います。
本記事では筋膜リリースとトリガーポイントの関係性について解説したいと思います。
筋膜リリースとトリガーポイントの関係性
1. 筋膜の構造と機能:全身を繋ぐネットワーク
トリガーポイントと筋膜の関係について説明する前に、まず筋膜とは何かを理解しておきましょう。
筋膜とは、筋肉だけでなく、腱、靭帯、内臓、骨など、身体の多くの器官を覆っている膜のことです。
鶏肉を調理する際に、肉の表面に薄い膜があるのを見たことがあるかと思いますが、あれが筋膜です。
筋膜は全身を繋ぐネットワークのような役割を果たし、各部位の動きをスムーズにしたり、姿勢を維持したりするのに役立っています。
2. 筋膜の歪みとトリガーポイントの関連性
トリガーポイントと筋膜は厳密には別物ですが、施術の現場では、両者を明確に区別することはあまり意味がありません。
なぜなら、筋膜が固くなることでトリガーポイントが生じ、関連痛を引き起こすからです。
例えば、坐骨神経痛の多くは神経自体ではなく、筋膜の緊張が原因であることが多いです。筋膜の歪みは、トリガーポイントの発生に大きく関わっているのです。
3. 筋膜リリースによるトリガーポイントへのアプローチ
筋膜リリースとは、固くなった筋膜を緩めることです。筋膜は全身につながっているため、筋膜リリースによって様々な効果が期待できます。
半袖シャツの袖を引っ張ると、肩の部分も引っ張られるように、腕の筋膜の緊張が肩や首のこりを引き起こしている可能性があります。
筋膜リリースでは、痛みやこりのある部分だけでなく、その原因となっている可能性のある筋膜を緩めることで、根本的な改善を目指します。
筋膜リリースの方法 | 効果 | 注意点 |
---|---|---|
フォームローラーを使ったセルフケア | 手軽に筋膜をリリースできる | 正しい使い方を覚える必要がある |
ストレッチポールを使ったエクササイズ | 全身の筋膜をバランスよく整える | 無理な姿勢は避ける |
専門家による施術 | より効果的に筋膜をリリースできる | 費用がかかる |
上記のように、筋膜リリースは様々な方法で行うことができます。
自分に合った方法を選び、継続的に行うことが重要です。
筋膜リリースとトリガーポイントの関係性 | まとめ
今回はトリガーポイントと密接な関係にある筋膜リリースについても解説しました。
筋膜の歪みはトリガーポイントの発生に繋がることがあり、筋膜リリースによってトリガーポイントへのアプローチが可能となります。
筋膜の構造の理解を深めることで、トリガーポイントのこともより理解できるようになるでしょう。