整骨院には多くの坐骨神経痛の患者様が来院します。
お尻から足にかけて電気が走るような痛みやしびれ、それが坐骨神経痛です。
この痛み、放っておくと日常生活にも支障をきたす可能性があります。
本記事では、坐骨神経痛の基礎知識と原因について解説します。
坐骨神経痛の症状に悩まされている方はもちろん、「最近お尻が重い」「足がしびれる」といった軽い症状を感じている方にもお役に立つのではないでしょうか。
坐骨神経痛の基礎知識
坐骨神経痛ってどんな症状?
1. お尻や足に現れる痛み
坐骨神経痛の主な症状は、お尻から足にかけての痛みやしびれです。その痛みは、鋭い痛み、電気が走るような痛み、焼けるような痛み、または鈍い痛みなど、様々です。
痛みは、片側のお尻や足にのみ現れることが多く、腰から足先まで広がる場合もあれば、特定の部位に集中する場合もあります。
1.1 痛み方と痛みのレベル
痛みのレベルは、軽度で日常生活に支障がない場合から、激痛で歩くことも困難な場合まで様々です。
また、くしゃみや咳で痛みが悪化したり、長時間座っていると痛みが増すといった特徴も見られます。痛みの種類も、鋭い痛み、鈍い痛み、チクチクする痛み、焼けるような痛みなど様々で、個人差があります。
1.2 痛みの持続時間
痛みの持続時間も人によって異なり、数日から数週間で治まる場合もあれば、数ヶ月以上続く慢性的な痛みになる場合もあります。
慢性的な痛みは、日常生活に大きな支障をきたすため、早期の治療と適切なケアが重要です。
2. 原因を探る:何が坐骨神経痛を引き起こすのか
坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されたり刺激されたりすることによって引き起こされます。
その原因は様々ですが、代表的なものとしては以下のものがあげられます。
2.1 腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の一部が飛び出し、坐骨神経を圧迫することで、痛みやしびれを引き起こします。
2.2 梨状筋症候群
お尻にある梨状筋が硬くなり、その下を通る坐骨神経を圧迫することで、痛みやしびれを引き起こします。
梨状筋症候群は、比較的稀な疾患ですが、坐骨神経痛の原因の一つとして知られています。
2.3 その他の原因と要因
その他にも、腰部脊柱管狭窄症、脊椎すべり症、腫瘍、妊娠、肥満、長時間の座位、冷えなどが坐骨神経痛の原因となることがあります。
これらの要因が複合的に作用して発症することもあります。様々な原因については坐骨神経痛の原因に関する研究で詳しく解説されています。
また、以下のような表にまとめると分かりやすくなります。
原因 | 説明 |
---|---|
腰椎椎間板ヘルニア | 椎間板の一部が飛び出し、坐骨神経を圧迫 |
梨状筋症候群 | 梨状筋が硬くなり、坐骨神経を圧迫 |
腰部脊柱管狭窄症 | 脊柱管が狭くなり、坐骨神経を圧迫 |
脊椎すべり症 | 脊椎がずれて、坐骨神経を圧迫 |
腫瘍 | 腫瘍が坐骨神経を圧迫 |
妊娠 | 胎児の成長により、坐骨神経が圧迫 |
肥満 | 過剰な体重により、坐骨神経に負担がかかる |
長時間の座位 | 同じ姿勢を続けることで、坐骨神経が圧迫 |
冷え | 血行不良により、坐骨神経痛が悪化 |
坐骨神経痛の基礎知識 | まとめ
今回は坐骨神経痛の基礎知識と原因について説明しました。
坐骨神経痛は、お尻から足にかけて現れる痛みやしびれを引き起こす症状です。
その痛みは、鋭い痛みから鈍い痛み、軽い痛みから激しい痛みまで様々で、持続時間も人によって異なりますし、多くに人が苦しんでいます。
原因としては、腰椎椎間板ヘルニアや梨状筋症候群などが挙げられますが、日常生活での姿勢や動作も大きく影響します。