「移乗の介助中に膝折れして転びそうになった」
「目を離したすきに利用者様が車いすから立ち上がって転倒してしまった」
「認知症の利用者様が食べ物ではないものを飲みこんでしまった」
など、介護の現場における事故やヒヤリハットは起こりうるものです。
自分自身が事故を起こしてしまった時、責任を感じたり、自信を失って「介護士を辞めたい…」と思っている介護職の方もいるのではないでしょうか?
しかし、現実的にヒヤリハットや事故を完全に防ぐことは難しいでしょう。
合わせて読む 介護職が現場でヒヤリハットを起こしてしまった時の対処法
ミスをして落ち込みやすい人の特徴
・完璧主義
「失敗したらダメだ」「間違いは悪」
そんな風に自分に完璧を求めすぎてしまうと、いざミスをしてしまった時、
ショックが大きくなってしまいます。
初めから完璧な人はいませんし、失敗をしない人はいません。
失敗から学ぶことの良さを大切にしましょう。
・周りの目が気になる
ミスをしてしまうと「怒られる」「嫌われる」と周りの反応を気にしてしまう人も、
落ち込みやすい特徴の一つです。
ミスをしたからと言ってすぐ嫌われるわけではありません。
逆にそれだけで関係性が悪くなるような場合は、お互いのフォロー体制がうまくいっていない可能性があります。
・悲観しすぎる
たった1度のミスでも「もう無理だ。自分には向いていない」と大きく受け止めすぎる人がいます。
もちろんミスはいいことではありませんし、反省するべきことです。
しかしそれだけで仕事をやめないといけないほどの大きなミスってどれほどたくさんあるでしょうか?
大切なのはミスの後どれだけ挽回できるかです。
介護士が事故を起こしてしまった時の気持ちの切り替え方
・今の仕事に集中し直す
ミスしてしまったことばかり考えていると、どんどんネガティブなことばかり頭に入ってきます。
ミスをしたとしても仕事は今日も今この瞬間も続いています。
今すべき仕事にきちんと向き合うことで、ミスを乗り越えるヒントが見つかるかもしれません。
・誰かに相談してみる
1人では抱えきれないと思ったら、誰かに相談してみましょう。
できれば家族や職場外の友達ではなく、先輩や上司などあなたの仕事の内容がわかっている相手のほうがいいでしょう。
具体的に状況を理解してくれるからこそ、より適切なアドバイスをくれるはずです。
介護士を辞めたくなったら | ミスのことだけに捉われない
ミスをしてしまったとき、真面目な人ほど必要以上に責任を感じすぎてしまうことがあるかと思います。
でも、ミスをしない人はこの世にいません。
ミスは成長するチャンスです。
ミスなど嫌なことがあって辞めた、転職した、としても、そのネガティブな気持ちは転職した後も持ち越されてしまいます。
何も改善しないまま転職したとしてもまた同じミスをするかもしれません。
ミスして辞めたい・逃げたいと思うより、ミスをしたことから学んでもっとよくしよう、と思うほうがいいに決まっていますよね。
あなたはどちらの人間になりたいですか?