ケアマネジャーが覚えておくべき熱中症の基礎知識とは?

ケアマネジャーは患者様のご自宅に定期的に訪問し、患者様のご様子をうかがう場合があります。その場合、利用者様に水分摂取を促すことがあると思いますが、あなたはどのようにお話していますか?

実は水分摂取において注意しておくべきことがあります。経口補水液を摂取していい場合としてはいけない場合があるということを知っていますか?

今日は熱中症について覚えておいてほしいことについて解説してみたいと思います。

 

ケアマネジャーに覚えておいてほしい熱中症の場合の対処法について

熱中症は、高温や湿度の環境下で体温調節が上手くいかず、体内の水分や電解質が失われる状態です。経口補水液は、このような状況で水分と電解質を補給するための効果的な方法として利用されますが、いくつかの場合には使用すべきではありません。

 

まず、軽度の熱中症の場合に経口補水液を利用することは適しています。軽度の熱中症では、体内の水分量が不足しているため、経口補水液を摂取することで水分補給が可能となります。しかし、重度の熱中症の場合は、経口補水液だけでは不十分な場合があります。重度の熱中症では、体温調節が大きく乱れ、水分補給だけでは回復が難しいため、早急に医療機関での治療が必要です。

 

また、意識の低下や嘔吐がある場合には、経口補水液を利用することは適していません。意識が低下している場合は、摂取した経口補水液がうまく吸収されず、効果的な水分補給ができない可能性があります。また、嘔吐がある場合には、経口補水液が吐き出されてしまうため、他の水分補給方法を検討する必要があります。

 

さらに、特定の疾患やアレルギーを抱えている場合には、経口補水液の利用に注意が必要です。特に、腎臓病や心臓病、高血圧などの慢性疾患を抱えている場合は、経口補水液に含まれる電解質のバランスが問題となる可能性があります。また、経口補水液にはアレルギー反応を引き起こす成分が含まれている場合がありますので、製品の成分表を確認し、自身のアレルギーに対応した製品を選択することが重要です。

 

経口補水液はテレビでも紹介されている通り、確かに体内に吸収されやすい成分が入っており、手軽に手に入れやすいためおすすめしがちではあると思います。

しかしながらこうした問題を抱えている利用者様には気軽におすすめしにくいということを覚えておいてほしいと思います。

 

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