整骨院での捻挫治療

スポーツしている人はよく捻挫という怪我を聞くと思います。

捻挫は、関節を支える靭帯が損傷した状態を指します。

スポーツや日常生活での不意な動作、転倒などが原因で起こりやすく、関節の痛みや腫れ、内出血などの症状が現れます。

ちょっと捻っただけと軽く思うかもしれませんが、適切な処置を行わないと、慢性的な痛みや関節の不安定性につながる可能性もありますし、癖になりやすいので早期の治療が重要です。

整骨院での捻挫治療

1. 捻挫の症状と診断

捻挫の症状は、靭帯の損傷程度によって異なります。

軽度の捻挫では、軽い痛みや腫れが見られる程度ですが、重度の捻挫になると、激しい痛みや腫れ、関節の動揺性、歩行困難などが生じることもあります。

自己判断で重症度を判断することは難しいため、医療機関を受診して適切な診断を受けることが重要です。

整骨院では、問診や視診、触診、徒手検査などを通して捻挫の程度を診断します。

場合によっては、画像検査(X線、MRIなど)が必要となることもあります。

症状 程度 説明
軽度 Ⅰ度 靭帯の繊維が一部損傷している状態。軽い痛みや腫れが見られる。
中等度 Ⅱ度 靭帯の繊維が部分的に断裂している状態。中等度の痛みや腫れ、関節の動揺性が見られる。
重度 Ⅲ度 靭帯が完全に断裂している状態。激しい痛みや腫れ、関節の不安定性、歩行困難などが生じる。

参考:公益社団法人 日本整形外科学会

2. 整骨院での治療法

整骨院では、捻挫の程度や症状に合わせて適切な治療を行います。

初期段階では、RICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)が重要です。

痛みや腫れが強い場合は、消炎鎮痛剤の処方や、テーピングやサポーターによる固定を行います。

痛みが軽減してきたら、関節可動域訓練や筋力トレーニングなどのリハビリテーションを行い、関節機能の回復を目指します。

整骨院では、手技療法や物理療法なども組み合わせ、患部の痛みや腫れの軽減、治癒促進を図ります

治療法 説明
RICE処置 安静、冷却、圧迫、挙上を行い、炎症の悪化を防ぎます。
固定 テーピングやサポーターで関節を固定し、患部を安静に保ちます。
手技療法 マッサージやストレッチなどを行い、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進します。
物理療法 電気療法、超音波療法、温熱療法などを行い、痛みや腫れの軽減、治癒促進を図ります。
運動療法 関節可動域訓練や筋力トレーニングなどを行い、関節機能の回復を目指します。

後遺症を残さないためには、適切な治療とリハビリテーションが不可欠です。

捻挫の症状が長引く場合や、再発を繰り返す場合は、他の疾患の可能性もあるため、専門医の診察を受けることをお勧めします。

整骨院での捻挫治療 | まとめ

捻挫という怪我は普通に生活していても十分になり得る怪我です。特にスポーツをしている方は避けては通れない怪我ですので、ある程度の知識を持っていることは重要なことです。

歩いていて足を捻るだけでもなりますし、現代ではヒールの高い靴を履く方も多いのでなりやすい怪我でもあります。

また多くの場合は患部を固定して安静にして回復するのを待つしかありません。リハビリの過程でも、ずっと固定していたのでその固定していた部分の可動域を大きくするなど怪我前の状態に戻るには時間がかかってしまいます。

酷い場合には歩行困難になり松葉づえを使う場合もありますので、軽く考えてはいけない怪我だと言えるでしょう。

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