「ボキボキ」と音が鳴る施術は、一般的に「関節モビライゼーション」や「マニピュレーション」などと呼ばれ、整骨院や整体院などで行われています。
関節を一定方向に動かしたり、瞬間的に力を加えたりすることで、関節の可動域を広げたり、痛みを和らげたりすることを目的としています。
ただし、その効果や安全性については様々な意見があり、施術を受ける際には注意が必要です。
本記事ではボキボキ鳴らす施術のメカニズムについて解説します。
ボキボキ鳴らす施術とは?その効果とメカニズム
1. ボキボキ鳴らす音の正体
関節がボキボキと鳴る音の正体については、いくつか説があります。最も有力な説は、「キャビテーション」と呼ばれる現象です。
関節内には滑液と呼ばれる液体があり、関節が急激に伸展されると、関節内の圧力が下がり、滑液中に溶けていた気体が気泡となって放出されます。
この気泡が破裂する際に音が鳴ると考えられています。その他、関節内の靭帯や腱が関節面に引っかかって跳ね返る際に音が鳴るという説や、関節面の形状の変化によって音が鳴るという説などもあります。
2. 関節が鳴ることで得られる効果
関節が鳴ること自体に直接的な治療効果はありません。ただし、関節モビライゼーションやマニピュレーションといった施術によって関節が動き、関節周囲の筋肉や靭帯の緊張が緩和されることで、可動域の改善や痛みの緩和といった効果が期待できます。
また、関節が動くことで、関節内の滑液の循環が促進され、栄養供給や老廃物の排出がスムーズになるというメリットもあります。
ただし、これらの効果は一時的なものであり、根本的な治療には、継続的な施術や日常生活での姿勢や運動習慣の改善が重要です。
効果 | メカニズム |
---|---|
可動域の改善 | 関節周囲の筋肉や靭帯の緊張緩和、関節包内運動の改善 |
痛みの緩和 | 筋肉や靭帯の緊張緩和、神経系の抑制 |
関節の動きの改善 | 関節内の滑液の循環促進、関節面の適合性の向上 |
施術の効果には個人差があり、すべての人に同じ効果が現れるとは限りません。
また、施術によって症状が悪化する可能性もあるため、施術を受ける際には、経験豊富な施術者を選ぶことが大切です。
信頼できる整骨院や整体院を探す際には、口コミや評判などを参考にするようにしましょう。
厚生労働省のウェブサイトなどで、資格や免許に関する情報を確認することも重要です。
ボキボキ鳴らす施術のメカニズム | まとめ
本日はボキボキ鳴らす施術のメカニズムについて解説しました。
整体やマッサージなどにいくと一度は経験したことある施術だと思いますが、一般的に「関節モビライゼーション」や「マニピュレーション」などと呼ばれています。
しかし音が鳴るということ自体に直接的な治療効果はないようですが、周辺の筋肉の緊張が緩和されることにより痛みを和らげる効果が期待できます。