病院等でリハビリを担当している方のほとんどが理学療法士や作業療法士だと思います。
ではこの2つの職業の違いは何なのでしょうか。
詳しく解説していきます。
理学療法士と作業療法士の資格
理学療法士の取得条件: 理学療法士は、患者の身体的な機能を回復・維持することを目的としたリハビリテーションの専門家です。
資格取得のためには、厚生労働省が認可した学校や大学での4年間の学びを経て、国家試験に合格する必要があります。卒業後、研修施設での実務研修を経て、完全な資格を持つことができます。
作業療法士の取得条件: 作業療法士は、患者の日常生活動作や職業活動を中心としたリハビリテーションの専門家です。
理学療法士と同じく、認可された学校や大学での4年間の教育と、国家試験の合格が求められます。さらに、研修期間を経て資格を取得します。
給与の違い
理学療法士の平均給与:当たり前の話かもしれませんが、給与は経験や勤務地、勤務先の施設タイプなどによって大きく変動します。
一般的に、都市部での勤務や大きな医療機関では高めの給与が支払われる傾向にあります。新卒の理学療法士の初任給は約250,000円~300,000円程度が一般的ですが、経験を積むと500,000円を超えることも。
作業療法士の平均給与: 給与面では理学療法士と大きな違いはありません。
地域や施設、経験年数によって異なりますが、新卒の場合は約240,000円~290,000円程度。経験者はそれ以上の給与が見込まれます。
仕事内容
理学療法士の主な業務内容
・患者の身体機能の評価と診断
・筋力や関節の可動域、バランスなどのトレーニングの指導
・使用する治療器具や補助具の選定と調整
・患者やその家族へのアドバイスや教育
理学療法士は、事故や病気によって失われた運動機能を回復させるためのリハビリテーションを行います。特に、歩行や立ち上がりなどの基本的な動作の改善を目指します。
作業療法士の主な業務内容
・患者の日常生活動作の評価と診断
・食事、着替え、入浴などの日常動作のトレーニング
・職業復帰を目指す場合の職業療法の提供
・必要な補助具の選定や家の改修提案
作業療法士は、患者が日常生活を自立して過ごせるようにサポートします。具体的には、身の回りの動作や社会復帰をサポートする活動を中心に行います。
理学療法士と作業療法士の違い | まとめ
理学療法士と作業療法士は、リハビリテーションの分野で活躍する専門家として、それぞれ異なるアプローチで患者のサポートを行うのが特徴です。
資格や給与、仕事内容には共通点も多いですが、役割やアプローチの違いを理解することで、どちらの資格を取得することが自分にとって良いのか判断することができるでしょう。