肩こりは揉んだら治るの?

「肩がこったら、とりあえず揉んでほぐせばいい」そんなふうに思っていませんか?

確かに、肩もみで一時的に楽になることはありますが、実はそれだけでは肩こりは根本から改善できないのです。

肩こりには、姿勢不良、運動不足、ストレス、さらにはスマホの使いすぎなど、さまざまな原因が隠れています。

この記事では、なぜ肩もみだけではダメなのか、そして肩こりを本当に改善するために必要なポイントについて詳しく解説していきます。

肩こりは肩を揉んでも治らないってホント?

肩こりがひどくなると、つい肩を揉みたくなりますよね。確かに、肩もみによって一時的に楽になる感覚を得ることはあります。

しかし、実は肩もみだけでは肩こりの根本的な解決にはならないことが多いのです。

1. 肩もみで一時的に楽になる理由

肩もみで一時的に楽になるのは、主に以下の2つの理由が考えられます。

  1. 筋肉の緊張緩和:肩もみによって筋肉がほぐされ、血行が促進されることで、筋肉の緊張が緩和されます。特に、肩こりの原因となる僧帽筋や肩甲挙筋といった筋肉へのマッサージは、効果的です。
  2. 心理的なリラックス効果:マッサージを受けることで、リラックス効果が得られます。これは、副交感神経が優位になることで、心身がリラックス状態になるためです。リラックスすることで、筋肉の緊張も緩和されやすくなります。

2. 肩もみで根本解決しない理由

肩もみは、あくまで一時的な対処法に過ぎません。肩こりの根本原因は、姿勢不良や運動不足、ストレスなど様々です。これらの原因に対処せずに肩もみだけを行っても、すぐに肩こりが再発してしまう可能性が高いです。また、間違った方法で肩もみを行うと、筋肉や血管を傷つけてしまうリスクもあります。

肩こりを根本的に改善するためには、肩もみだけでなく、原因に合わせた適切な対策を行うことが重要です。例えば、姿勢が悪いことが原因であれば、正しい姿勢を意識したり、ストレッチを行ったりする必要があります。運動不足が原因であれば、適度な運動を習慣づけることが大切です。

また、ストレスが原因の場合は、ストレスを軽減するための工夫も必要です。

肩もみの効果 メリット デメリット
一時的な筋肉の緩和 手軽にできる、リラックス効果 根本解決にならない、間違った方法だと逆効果

肩こりの本当の原因とは?

肩こりは、様々な要因が複雑に絡み合って起こる症状です。単一の原因で片付けられることは少なく、複数の要因が重なり合って慢性化することもあります。以下に、肩こりの主な原因を詳しく解説します。

1 デスクワークなど長時間同じ姿勢での作業

デスクワークやパソコン作業、読書、車の運転など、長時間同じ姿勢を続けることで、肩や首の筋肉が緊張し、血行が悪くなります。これが肩こりの大きな原因となります。特に、前かがみの姿勢は肩甲骨の動きを制限し、肩こりだけでなく、頭痛や背中の痛みにも繋がることがあります。

2. 猫背などの姿勢不良

猫背や巻き肩などの姿勢不良は、肩や首への負担を増大させ、筋肉の緊張や血行不良を引き起こします。長時間のデスクワークなどで姿勢が悪くなりがちですが、普段から姿勢に気を付けていないと、立っている時や歩いている時でも肩こりに悩まされる可能性があります。正しい姿勢を意識することで、肩こりの予防・改善に繋がります。

3. 運動不足

運動不足は、筋肉の衰えや血行不良を招き、肩こりを悪化させる要因となります。特に、肩甲骨周りの筋肉が弱くなると、肩甲骨の安定性が低下し、肩こりの原因となります。 適度な運動は、血行促進、筋肉強化、ストレス解消にも効果的です。

4. 冷え性

冷え性は、血行不良を悪化させ、筋肉の緊張を高めるため、肩こりを引き起こしやすくします。特に、女性は男性に比べて冷え性になりやすい傾向があるため、肩こりに悩む女性が多いのも事実です。身体を温めることで、血行が促進され、肩こりの症状緩和に繋がります。

5. 眼精疲労

パソコンやスマートフォンの長時間使用による眼精疲労は、目の周りの筋肉だけでなく、肩や首の筋肉にも影響を与え、肩こりを引き起こすことがあります。目の疲れを感じたら、こまめに休憩を取り、目を休ませることが重要です。

6. ストレス

ストレスは、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めるため、肩こりの原因となります。ストレスを溜め込まないよう、適度な運動やリラックスする時間を作るなど、ストレスマネジメントを心がけましょう。

7. スマホ首

スマートフォンを長時間使用する際に、うつむいた姿勢を続けることで、首や肩に負担がかかり、肩こりを引き起こすことがあります。この状態は「スマホ首」とも呼ばれ、ストレートネックの一因ともなります。スマートフォンの使用時間を減らす、使用する際は姿勢に気を付けるなど、対策が必要です。

原因 詳細
長時間同じ姿勢 デスクワーク、パソコン作業、読書、車の運転など
姿勢不良 猫背、巻き肩など
運動不足 筋肉の衰え、血行不良
冷え性 血行不良の悪化
眼精疲労 パソコン、スマートフォンなどの長時間使用
ストレス 自律神経の乱れ、筋肉の緊張
スマホ首 スマートフォンの長時間使用による首への負担

肩こりは揉んだら治るの? | まとめ

肩こりは単なる筋肉の緊張だけでなく、日常生活のクセや習慣、ストレスなど、さまざまな要因が絡み合って起こるものです。

揉むだけでは一時的に楽になるかもしれませんが、根本改善には、正しい姿勢の維持、適度な運動、ストレス対策など、生活全体を見直すことが必要です。

「最近肩こりがひどいな」と感じたら、ぜひ一度、原因に目を向けたケアを始めてみましょう。自分ではどうにもできないと感じたら、整骨院で専門家に相談するのもひとつの方法です。健康な体を取り戻すために、今できることから始めましょう!

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